京の旬感

寄稿51 京の秋景色・おまえの噺は、面白くねぇな。

寄稿者:橋本繁美 京の秋景色 深まる秋。街路樹も色づき、また葉を落としては冬支度。その分、冬の気配が日に日に濃くなってきた。京の紅葉の名所は数多いが、ライトアップも含め、多くの人が繰り出していると報道されている。思わず、コロナ禍は大丈夫かい...
男と着物 - 回想録 -

46 着物で散髪に行く

投稿者:ウエダテツヤ 日々着物を着始めると、「日常なのになかなか着物では経験しないこと」が沢山ある事を改めて実感しながらそれらに挑戦することになる。先に投稿した「ちょっとコンビニ」もそうかもしれないが、今回のテーマ、美容室へ散髪してもらいに...
奄美探訪記と大島紬

寄稿50 奄美の島唄の特徴

寄稿者:橋本繁美 三線(さんしん)や指笛とともに唄われる島唄。その特徴は何といっても哀感漂う高音の裏声である。神谷裕司著『奄美、もっと知りたい』(南方新社)から引用させてもらうと、 ①歌詞の発生は、宗教と関係しており、裏声は奄美のシャーマン...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 山茶始開(つばきはじめてひらく)

寄稿者:橋本繁美 立冬・初候 やさしく冬を告げる花、山茶花(さざんか)が咲き始めるころ。「山茶(さんさ)」は椿の漢名で「つばき」と読み、「花」をつけた山茶花が変化したもの。(新暦では、11月7日~11日ごろ) 山茶花(さざんか) ♪かきねの...
旧暦のある暮らし

寄稿 旧暦のある暮らし 日本の七十二候

寄稿者:橋本繁美 豊かな季節の移ろい。 一年を約十五日おきに二十四の季節に分けた「二十四節気」。その時期を漢字二文字で言い表わしている。二十四節気をさらに初侯、次候、末候と三つに分けたのが「七十二候」。五日おきの季節感が、漢詩の一節のような...
男と着物 - 回想録 -

45 ちょっとコンビニにも着物を着ていた

投稿者:ウエダテツヤ 「​マンションの下にあるコンビニに行くだけでも着物を着ていました。」 そう言うと「凄いですね」と言われることがよくあるのだけれど、実は着物に慣れていて「あらそうですか」ぐらいに感じる人もおおいのではないかと思う。私自身...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿49_s 釣瓶落し(つるべおとし)

寄稿者:橋本繁美 「秋の日は釣瓶落し」とは、秋の日が急速に暮れるさまをいう。釣瓶は、井戸水を汲むために吊り下げられた桶のこと。その釣瓶が井戸の中に滑り落ちるように、秋の日はあっという間に暮れる状況をさす。「春の日は暮れそうで暮れぬ、秋の日は...
奄美探訪記と大島紬

寄稿49 奄美の島唄・アシビ

寄稿者:橋本繁美 初めて奄美で島唄に出会ったとき、高音の裏声は哀感が漂い、聴く者の心を強く激しく揺さぶった。 歌詞はわからないのに胸に大きく響いたのを覚えている。神谷裕司著『奄美、もっと知りたい』(南方新社)の「島唄と新民謡」のなかで、明る...
男と着物 - 回想録 -

44 黒紋付と白襦袢を誂えた話

投稿者:ウエダテツヤ ​黒紋付の格好良さには如何なるものも敵わないのではないか、と黒い着物が好きな私は思っている。以前にもお話ししたが、紋が入るということに特別な気がして嬉しく感じるのは私だけではないと思う。さて、そうはいってもこの業界、織...
旧暦のある暮らし

二十四節気 霜降(そうこう) 新暦10月24日頃

寄稿者:橋本繁美 日々、深まっていく秋、朝霜が見られる頃。朝晩の冷え込みが厳しくなり、かすかな冬の到来を予感させる。さらに日が短くなっていくように感じるのは私だけではないはず。初霜の知らせが聞かれるのも大体この頃で、山々は紅葉に染まる。あざ...