旧暦のある暮らし

旧暦のある暮らし

日本の七十二候 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)

寄稿者:橋本繁美 冬至 末候 新年を迎え、降り積もる雪の下で、麦が芽を出すころ。麦は別名「年越草」。秋に発芽して、冬を越し、次の年になって実を結ぶ越年草。その代表が麦といわれる。麦は踏まれて強く育つといわれる。(新暦では、1月1日~1月4日...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 麋角解(さわしかのつのおつる)

寄稿者:橋本繁美 冬至 次候 麋は大鹿のことで、その角が抜け落ちて生えかわることを「麋角(びかく)」という。中国では強壮剤をつくるときにも使われていたとか。一般に日本鹿の角が落ちるのは春。角は毎年生えかわり、一年で立派な角になるそうだ。角を...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 乃東生(なつかれくさしょうず)

寄稿者:橋本繁美 冬至 初候 夏に花が咲いて枯れたようになる靭草(うつぼぐさ)が、真冬に芽を出すころ。冬至に芽を出すのは靭草だけでなく、菊の親株も同じ。これを冬至芽(とうじめ)。なんとたくましい生命力、長寿の象徴。(新暦では、12月22日~...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 鱖魚群(さけのうおむらがる)

寄稿者:橋本繁美 大雪 末候 鱖魚(けつぎょ)。鮭が群れをなして川を遡るころ。鮭は川の上流で生まれ、海へと下り、数年かけて成長した後、自分が生まれた川に戻ってくることで知られている。ひたすら産卵場所を求め群れをなして川を遡る姿には、悲壮感さ...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 熊穴蟄(くまあなにこもる)

寄稿者:橋本繁美 大雪 次候 熊が穴に入って冬ごもりするころ。時間が止まったような冬の山。冬眠の熊は眠りも浅く、冬の間に出産し、育てる雌もいるとか。寒くなると人も冬ごもり。(新暦では、12月12日~12月16日ごろ)
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

寄稿者:橋本繁美 大雪 初候 閉塞は字のごとく、天地の気が塞がれ、本格的な冬が訪れるころ。まるで天を塞ぐかのように重苦しい灰色の雲におおわれ、今にも雪が降りだしそうな空は雪曇と呼ばれる。(新暦では、12月7日~12月11日ごろ)
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

寄稿者:橋本繁美 小雪 末候 橘は古くは蜜柑など柑橘類の総称。いつも香り高く、つやつやと青い葉を茂らせる橘は、めでたいもの、永遠の象徴として扱われてきた。そんな橘の実が黄色く色づくころ。京都御所にも「左近の桜、右近の橘」が植えられている。(...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 朔風葉払(きたかぜこのはをはらう)

寄稿者:橋本繁美 小雪 次候 冷たい北風が樹々の葉を払い落とすころ。朔風(さくふう)の朔は北という意味で、北風、木枯らしのこと。北風が木の葉を払うように落としていく時季。(新暦では、11月27日~12月1日ごろ)
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 虹蔵不見(にじかくれてみえず)

寄稿者:橋本繁美 小雪 初候 雨の水滴をプリズムにしてできる虹。雨が雪に変わる小雪、つまり雨が少なくなるので虹が見えなくなるということ。(新暦では、11月22日~26日ごろ) 小春日和(こはるびより) 小春は旧暦10月の別称で、小六月(ころ...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 金盞香(きんせんかさく)

寄稿者:橋本繁美 立冬・末候 清楚な香りを放つ水仙の花が咲くころ。金盞とは金色の盃のことで、中央の黄色い冠をいただく水仙の別名。水仙は早春に咲くことで知られているが、早咲きは11月から咲き始める。(新暦では、11月17日~21日ごろ)。ほの...