寄稿記事-ことばの遊園地-

京を歩く

寄稿97  若者たちの河原町通 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 金木犀の甘い匂いが秋の訪れを感じさせる。知らない家の庭からの心地よいプレゼント。こちらは歩いているだけなのに実にありがたい。そういえば金木犀、実家にもあったな。香りの記憶はいろんなことを蘇えらせてくれる。 今回から、「京を...
京を歩く

寄稿97s  まるたけえびす(丸竹夷)/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 京のわらべ歌に、京の通り名の数え唄がある。市内中心地の東西通りの名を綴った『丸竹夷』はその代表ともいえる。歌にのせて覚えられるので、知っておけば何かと役に立つ。むかしは『京の手まり唄』ともいわれていた。 ♪まるたけえびすに...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 鴻雁来(こうがんきたる)

寄稿者:橋本繁美 寒露 初候 雁が北の国から渡ってくるころ。その年に初めて渡ってくる雁を初雁(はつかり)という。昔は、雁も燕と同じく常世国(とこよのくに。永遠不変の理想郷)からやってくるといわれ、人々に尊ばれた鳥だそうだ。学名は「ガン」だが...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿96  際立つ美のイメージ・味覚の秋

寄稿者:橋本繁美 際立つ美のイメージ 化粧品のテレビCMやポスターに登場する女優の肌は透き通るように白く美しい。もちろん、プロのメイクの仕業もあるが、最終はオペレーターによって映像をとことんキレイに仕上げられているそうだ。ビジュアルは際立つ...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 水始涸(みずはじめてかるる)

寄稿者:橋本繁美 秋分 末候 水田の水がなくなり、稲刈りに備えるころ。または、川の水がやせて、井戸水が涸れはじめるころという説もあるが、収穫の時期を考えれば前説の「落とし水」だろう。黄金色に輝く稲穂が秋風にゆれて穂波となり、眺めているだけで...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 蟄虫坯戸(むしかくれてとをふさぐ)

寄稿者:橋本繁美 秋分 次候 虫が冬支度をはじめる時期。春の「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」に対応する項目。春の彼岸に穴を出て、秋の彼岸に穴に入るといわれる。ここでいう虫には蛇や蛙なども含まれ、土のなかにつくった穴をふさぎ、そろそろ冬...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿95 「気づく」ことの大切さ

寄稿者:橋本繁美 人は、素晴らしいものに出会ったとき、未知の体験をしたとき、人間の脳は感動を覚える。それは本能的にもっているものといわれている。たとえば、本を読む、映画を観る、音楽を聴く、美味しいものに出会う、四季の自然の素晴らしさに触れる...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

寄稿者:橋本繁美 秋分 初候 雷が鳴り響かなくなるころ。雷といえば夏のイメージが強い。夏は入道雲ができやすく、雷は入道雲のなかで電流が流れるために起こる現象だそうだ。古代の人たちは、雷を天の神様が怒っていると思ったのか、神様が太鼓を鳴らして...
京の旬感

寄稿94 きものが映える京の地

寄稿者:橋本繁美 この夏、一澤帆布のかばんで有名な「信三郎帆布」さんと公益財団法人綾傘鉾保存会がタイアップして、綾傘鉾オリジナルかばんを作った。限定50個という超レアもの。その販売促進用にCM撮りを先日おこなった。きもの姿がよく似合う元舞妓...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 玄鳥去(つばめさる)

寄稿者:橋本繁美 白露 末候 春にやってきた燕たちが、南の国へ帰るころ。七十二候では、春の「玄鳥至」と秋の「玄鳥去」は対になっている。燕は気温に関係なく、日照時間の長さを感知して渡りを開始するといわれる。燕の生態は面白く、毎年ほぼ2回子育て...