寄稿記事-ことばの遊園地-

京を歩く

寄稿120 八坂塔への参道 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 うららかな春の陽気に誘われて、東山の大和大路通へ。元新道小学校の横にあった「宮川町歌舞練場」は建て替えのため、姿を消していた。そこは毎年、祇園祭の日和神楽でお世話になっているだけに2025年夏頃の完成が待ち遠しい。NTT都...
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寄稿119 春を呼ぶ花見小路 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 以前にも少し触れたが、古きよき花街の情緒を色濃く漂わす祇園町。四条通に面した赤壁の建物、老舗お茶屋「一力亭」の角を曲がると、石畳に古い町家造りの店が並び景色は一変する。祇園花街の看板通りの花見小路。北は三条通から南は安井北...
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桜色(さくらいろ)/灰桜色(はいざくらいろ)

寄稿者:橋本繁美 桜色(さくらいろ) 日本人にこよなく愛される桜。桜色とは桜の花のような淡い紅色。紅染でもっとも淡い色。『万葉集』には奈良時代の花見は梅だったが、『古今和歌集』では平安時代に花といえば桜を指すようになった。日本人にとって桜は...
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寄稿118 歴史漂う寺町通 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 かつては四条寺町にある藤井大丸を過ぎると、高辻くらいまでは電化製品を扱う店がずらりと並んでいた。最後まで頑張っていたタニヤマ無線もエディオンになって今ではそのイメージは消えてしまった。若い頃はオーディオやスピーカーや部品を...
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柳色(やなぎいろ)/青柳(あおやぎ)

寄稿者:橋本繁美 柳色(やなぎいろ) 見渡せば 柳桜をこきまぜて都ぞ春の 錦なりける 古今和歌集 都の春の景色を美しい絹織物、錦であると詠んだ素性法師の歌。黄緑色の明るい柳色は桜色とともに、日本の春を代表する色。青柳、柳緑(りゅうろく)、薄...
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寄稿117 新京極へ遊びに行こうか。 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 かつては、大阪の千日前、東京の浅草と並んで、日本の三大盛り場のひとつに数えられたという新京極。もともとは誓願寺や金蓮寺(こんれんじ)の門前町で、明治になって京都に活気を取り戻す構想によって繁華街となった。新京極といえば大群...
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桃紅色(とうこうしょく)/長春色(ちょうしゅんいろ)

寄稿者:橋本繁美 桃紅色(とうこうしょく) 桃の花といえば、女の子のための「桃の節句」。別名「上巳(じょうし)の節句」。上巳とは最初の巳の日のことで、災厄に見舞われやすいとされ、平安貴族たちは自分の穢れや災いを紙人形にうつし、川や海に流して...
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寄稿116 京都最大のアーケード街 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 堀川三条から千本三条まで西へのびる三条会商店街は、京都最大の長さを誇るアーケード街(365日晴れの街)。東西800mにもおよぶ商店街内には衣食住関係の約180店舗が連なる。小雪が舞うなか、歩きはじめると火曜日だけに定休日の...
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水色・水縹(みずいろ・みはなだ)/薄紅赤(うすべにあか)

寄稿者:橋本繁美 水色・水縹(みずいろ・みはなだ) 雪解け水、やわらかな春雨、陽光を反射する海。春は美しい水で満ちあふれている。古くから親しまれた色で、清冽でさわやかな印象がある。『万葉集』巻十六に「水縹の絹の帯を 引帯なす」という一節があ...
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今様色(いまよういろ)/鶯色(うぐいすいろ)

寄稿者:橋本繁美 今様色(いまよういろ) 今様色とは「当世流行の色」という意味で、平安時代に流行した色のこと。当時の貴族にも愛好された元祖トレンドカラー。紅花染めによる紫みの強い赤色。『源氏物語』に光源氏が最愛の妻、紫の上に贈る衣装を選ぶ場...