寄稿記事-ことばの遊園地-

日本の色を愉しむ

鴇色(ときいろ)/茜色(あかねいろ)

寄稿者:橋本繁美 鴇色(ときいろ) 淡い紅色。江戸時代になると、身近な鳥が由来の色名に登場したといわれる。朱鷺(とき)は明治以降の乱獲や環境汚染によって絶滅の危機に瀕して、いまでは国の特別天然記念物、国際保護鳥に指定されている。かつては日本...
日本の色を愉しむ

赤(あか)/朱赤(しゅあか)

寄稿者:橋本繁美 赤(あか) 赤は日本最古の色のひとつで、「明し(明るい)」が語源とされ、それがやがて暖色系の色相を表現する色名へ変化したといわれている。古代から「火」や「血」さらには「生命」の象徴であり、魔除けの色として利用されてきた。♪...
京を歩く

寄稿109 西大路は吉祥天満宮から / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 西大路通は、昭和初年から10年代までに都市計画道路として完成した幹線道路で、京都市街の外郭線として昭和18年に完成。特に、市電が全通し、北大路通、東山通(東大路通)、九条通の東西南北をつなぐ大幹線となったが、昭和53年、市...
京を歩く

寄稿108 四条の終わりは松尾大社 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 四条通も葛野大路まで来ると、賑やかさは昔とあまり変わらない。京都ファミリーやオートバックス、ここの主役は京都外国大学かな。以前、大学案内でお世話になったところでもあり、海外向けパンフ作成のとき、提携大学の多さに驚かれたもの...
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燻銀(いぶしぎん)/薄墨色(うすずみいろ)

寄稿者:橋本繁美 燻銀(いぶしぎん) 一年が終わり、そして始まる冬。古くから私たち日本人は、この季節の色を大切にしてきた。真っ白な雪を白粉にして、あっという間に静かに雪化粧。雪の白は私たちの心までリセットしてくれる、そんな気がする。銀色の仲...
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寄稿107 一大ターミナルだった四条大宮 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 かつて阪急京都線四条大宮駅は特急が利用できたため、大阪や神戸に出かける時、お世話になった駅だ。特急が停まらなくなってからの不便さはともかく、駅周辺をはじめ街全体の発展、活性化に大きく影響していると思う。阪急の駅としては、大...
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雪色(せっしょく)/銀白色(ぎんはくしょく)

寄稿者:橋本繁美 雪色(せっしょく) 冬の色といえば、しんしんと降り積もる真っ白な雪の色。鉛色の空をバックに舞う雪の白は単純な白ではなく、紫や紅みがかったさまざまな色に見える。「雪は天からの手紙」といったのは、世界ではじめて雪の結晶を人工的...
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寄稿106 どこまでが四条烏丸か / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀 四条烏丸といえば、オフィス街のど真ん中。南北角地にそびえる三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、それぞれ昔の建物の一部を採り入れたビルディング。向かいはCOCON KARASUMA。いろんなお店や映画館、αステーショ...
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鶸色(ひわいろ)/縹色(はなだいろ)

寄稿者:橋本繁美 鶸色(ひわいろ) 小鳥の鶸の羽のような明るい緑がかった黄色をいう。鶸は晩秋から初冬にかけてユーラシア大陸から日本へと渡ってくる冬鳥。この鶸色の色名は室町時代から用いられ、緑みの黄色系を表わす代表的な色名になった。室町中期か...
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寄稿105 時代とともに様変わり / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 ふり返れば、四条通には少し前まではジュンク堂書店があった。神戸三宮や大阪堂島の本屋さんが京都に来たのは30年ほど前だっただろうか。かなりの品揃えで、本好きには嬉しいビルだった。そして、もう少し西に行ったところにもブック談と...