本場大島紬 クラスプ

連続するモダンデザイン

連続するモダンデザインが特徴の本場大島紬「クラスプ」。一見わからないような隠れた拘りに目がない人にこそおすすめしたい一品。特徴の少なそうな小さな柄に大変珍しい高度な技術が使われているのがこの大島紬。

絣による幾何学模様

クラスプと名付けられた幾何学模様。その名の通り、留め金(クラスプ)にヒントを得たデザインという。nonoの語源である「のの織り(布織り=機織り)」「の」を彷彿とさせる二色に色分けされた柄がそれぞれ上向きと下向きに整然と並ぶ。この模様はもちろん絣によるもの。予め柄を計算し、糸を染め分けた点「絣」によって表現されている。

背景にある高度な技術

さて、本題の隠れた拘りである。本場大島紬の柄は絣の集合。絣は締機という工程を経て作られる。この工程上、反物上の柄は50cm程の一定間隔で上下対称になるのが一般的。しかしクラスプは線対称になることなく、二色の柄は常に一定方向を向いている。白はずっと下、グレーはずっと上、という具合に。

実はここに非常に難しい技術が隠されており、締機の中でも特殊な絣の締め方をすることで絣を一定方向にしている。大島紬それ自体の製造の手間に加えてさらに特殊な方法「帯締」を用いるため、当社でも大変希少な柄となっている。当社の大島紬で一方方向の柄はほとんどない。

摺り込みによる二色の柄

先ほど触れたようにそれぞれの柄は白とグレーに色分けされている。通常締機は防染による色分けのため、絣は一色しかできない。そのため、絣筵(縛った状態)のまま、絣一点一点にグレーを染色する「摺り込み」という技法を用いて二色に色分けしている。

さりげない柄

この大島紬の良さは何といっても小柄の幾何学というところにあり、これらの技法を真正面からアピールしないところに美しさがある。技術で迫ってくる大島紬ではなく、さりげない柄の中になかなか知り得ない技術が隠れているのである。

王道、泥染めによる地色。

地色は全て大島紬の王道と言える泥染めによって染色されている。泥染めならではの滑らかな風合いは着用する上でも大変魅力的なポイント。

もちろん大島紬がもつ滑らかさや光沢感は健在。通常「紬」というと綿状の絹から紡いで作る紬糸を使うことが多いが、本場大島紬の多くがそうであるように、「クラスプ」も撚りの少ない先練糸を平織で織るため、しなやかで上品な光沢をもった織物に仕上がっている。


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本場大島紬 「クラスプ」
本場奄美大島紬協同組合 検査合格品
絹100% 
地色染色:泥染
15.5算 7マルキカタス 摺り込み
製造:河野絹織物有限会社
当社入荷年 2007年

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枡儀の大島紬

2019年01月18日 | Posted in 未分類 | | Comments Closed