48 着物で海外旅行1 行くまで

男と着物 - 回想録 -

投稿者:ウエダテツヤ

​2012年に海外旅行へ行った。そもそも出不精が原因なのか、普段からなかなか旅立たないし、Linkin ParkやMr.Bigの歌詞はうっすら覚えていても、残念だった英語の成績を裏切ることなく英語は苦手。無論それ以外の言語など全く知らない。そんな私にとって久々の海外、パスポートから取り直しだ。

パスポート写真を撮る時には着物にしてみた。意気揚々と証明写真機に入って撮影してみたが衿元しか写らないので大した意味はないように思った。けれどこういうのは自己満足が重要だ。10年使うのだから!とその時はそれで満足していた。10年前の自分に「結局そのパスポートで海外旅行はその一回だけやで」と言っても聞く耳は持たないだろう。それでいいのだ。そして恐らく次も着物で写真撮影するのだろうと思う。

行き先はイタリアとフランスを1週間でササッといく欲張りなツアーだ。ツアーで、というと「自分で行きたいところに行けば良いのに」と言われる事もあるけれど、計画を立てたくない私にとって連れて行ってもらえるほど有意義な事はないのだ。予定を見ると色々なところへ行くのが分かったけれど、それぞれなんとなく時間はなさそうだった。結果的にもはや今となればどこへ行ったかもはっきり覚えていないが、街のそこかしこにいらっしゃる神様たちの石像にテンションが上がっていたのは鮮明に記憶している。

そしてとにかくチャレンジだと思い、慣れない海外だけれど着物で行くことにした。パスポートも着物で撮影したのだもの。7月。夏か単衣か、あちらの気候はさていかがなものか。本で調べるとどちらも当てはまりそうな予感。「持って行きやすい」を最優先に選んだんやっけ?と思って改めて写真を見てみると綿・麻・正絹それぞれ着ていた。この時点でほぼ毎日着物を着て1年以上経過していたので、着物で行くことについては然程不安はなかった。


2020年12月から始めたブログもなんとか一年経ちました。12月は3週、3月にどうも5回投稿していたようですが、48回。自分で始めたのですがブログのせいで通勤バスの中は常に文章を考え、家に帰ってもふと考え、思い返そうとすると忘れていることもあったり、楽しいことよりも苦い思い出や反省すべきことが脳裏に浮かぶそんな日々になった気がします。そもそもはコロナ禍で時間ができたことがきっかけでしたが、ブログ読んでいますよと仰っていただく方も増えて、私自身が有難いなと感じるようになりました。そのうち現在に追いついてネタが尽きてくると思いますので、どれだけ週一で続けられるかはわかりませんが、まずは一区切りということでこの場を借りて御礼申し上げたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。(尚、月曜投稿をこっそり火曜投稿に変えています。来週は5週目なので投稿はお休みです)