70 大衆演劇が興味深かったお話

投稿者:ウエダテツヤ

2013年5月。「大衆演劇を見ませんか」とお誘いを頂き、大阪の「鈴成屋」さんへ行った。

大衆演劇というのはどんなものかという知識もなく、そもそも観劇の経験自体もとても少ない私である。未体験のものにドキドキしながら見に行ったのを覚えている。お芝居はもちろん、ファンの方々の熱気も後押しして独特の世界に引き込まれる。素人ながらとても楽しかった。

内容など詳細について私如きがとやかくいうよりも一度ご覧いただくほうがいいと思うが、それとは別に、着物を着るものとして興味深かったのはやはり衣装である。実は見るまでは衣装について特別な期待をしていなかったし、失礼ながら「着物を着ているのだろう」ぐらいにしか思っていなかった。しかし実際は衣装だけでも非常に奥深い。着流し・羽織袴も役に合わせてさすがの着こなし。私たちでは馴染みのなかった絵羽柄を男物に仕立てたり、「演劇ならでは」が詰まった中で、参考になる部分もあったりと、ずっと目を凝らして見ていた。

この人は着流し、この人は袴。袴はどんなふうに着用しているのだろうか、帯の結び方はどんな風なのだろうか、こんな羽織を合わせるのか、刀ってどこに差すんだろうかなど関係あることからないことまで、着物を通した別の世界に興味が尽きなかった。私たちの知らない世界で活躍する着物を見ると、まだまだそんな場所があるのだろうなと嬉しくなったことを覚えている。

2022年05月10日 | Posted in 男と着物 - 回想録 - | | Comments Closed 

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