旧暦のある暮らし

日本の七十二候 鴻雁来(こうがんきたる)

寄稿者:橋本繁美寒露 初候雁が北の国から渡ってくるころ。その年に初めて渡ってくる雁を初雁(はつかり)という。昔は、雁も燕と同じく常世国(とこよのくに。永遠不変の理想郷)からやってくるといわれ、人々に尊ばれた鳥だそうだ。学名は「ガン」だが、古...
男と着物 - 回想録 -

89 着物のデザインをするまでの話

投稿者:ウエダテツヤ初めて着物をデザインしたのは2006年、大島紬のデザインを描いたのがはじめだった。なんとも贅沢な経験なのだけれど、これは私が大島紬技術指導センター(今はありません)で後継者育成のための勉強をさせてもらったころに、自分で作...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 水始涸(みずはじめてかるる)

寄稿者:橋本繁美秋分 末候水田の水がなくなり、稲刈りに備えるころ。または、川の水がやせて、井戸水が涸れはじめるころという説もあるが、収穫の時期を考えれば前説の「落とし水」だろう。黄金色に輝く稲穂が秋風にゆれて穂波となり、眺めているだけで心も...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿96  際立つ美のイメージ・味覚の秋

寄稿者:橋本繁美際立つ美のイメージ化粧品のテレビCMやポスターに登場する女優の肌は透き通るように白く美しい。もちろん、プロのメイクの仕業もあるが、最終はオペレーターによって映像をとことんキレイに仕上げられているそうだ。ビジュアルは際立つ女性...
男と着物 - 回想録 -

88 不満を捉え形にしよう

投稿者:ウエダテツヤ(つづき)刺激がなくなるまでは着物を知る楽しさや周りの反応、そこから生まれる人との関係に暫く浸り、着物に対してあるべき姿は何かと考えていた。40 「腑に落ちる」探しでも記載した帯を巻く理論のように自分の落とし所、納得でき...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 蟄虫坯戸(むしかくれてとをふさぐ)

寄稿者:橋本繁美秋分 次候虫が冬支度をはじめる時期。春の「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」に対応する項目。春の彼岸に穴を出て、秋の彼岸に穴に入るといわれる。ここでいう虫には蛇や蛙なども含まれ、土のなかにつくった穴をふさぎ、そろそろ冬ごも...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿95 「気づく」ことの大切さ

寄稿者:橋本繁美人は、素晴らしいものに出会ったとき、未知の体験をしたとき、人間の脳は感動を覚える。それは本能的にもっているものといわれている。たとえば、本を読む、映画を観る、音楽を聴く、美味しいものに出会う、四季の自然の素晴らしさに触れるな...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

寄稿者:橋本繁美秋分 初候雷が鳴り響かなくなるころ。雷といえば夏のイメージが強い。夏は入道雲ができやすく、雷は入道雲のなかで電流が流れるために起こる現象だそうだ。古代の人たちは、雷を天の神様が怒っていると思ったのか、神様が太鼓を鳴らしている...
男と着物 - 回想録 -

87 義務感で着物を着る限界

投稿者:ウエダテツヤ毎日のように着物を着て何年か経つと、徐々にそれは私にとっての普通になった。もちろん良い意味で習慣、日常のライフスタイルとして獲得したのかもしれないけれど、それよりも「刺激が感じられない」という良くない意味合いが大きかった...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 玄鳥去(つばめさる)

寄稿者:橋本繁美白露 末候春にやってきた燕たちが、南の国へ帰るころ。七十二候では、春の「玄鳥至」と秋の「玄鳥去」は対になっている。燕は気温に関係なく、日照時間の長さを感知して渡りを開始するといわれる。燕の生態は面白く、毎年ほぼ2回子育てをし...