赤(あか)/朱赤(しゅあか)

日本の色を愉しむ寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美

赤(あか)

赤は日本最古の色のひとつで、「明し(明るい)」が語源とされ、それがやがて暖色系の色相を表現する色名へ変化したといわれている。古代から「火」や「血」さらには「生命」の象徴であり、魔除けの色として利用されてきた。♪赤いリンゴに唇よせて…で始まる「赤いリンゴの歌」は、並木路子の明るい歌声と鮮やかな赤いリンゴの色を連想させ、戦後の疲弊し、人々の心を癒し、勇気づけた赤は自由の象徴としても使われてきた。イギリス映画「赤い靴」やフランス映画「赤い風船」などの赤も、戦後の日本を復活させる原動力となったといわれる。

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朱赤(しゅあか)

初日の出の朱で明ける新しい年。朱色は古代より権威の象徴とされていた。鳥居の色、印鑑に使う朱肉の色を思い浮かべる人も多いだろう。なかでも、鳥居が朱赤に塗られているのも朱赤に災厄を祓う力かあるとされたことが影響しているらしい。京で鳥居といえば、平安神宮の大鳥居や伏見稲荷大社の千本鳥居が有名だ。あの赤い鳥居をくぐり抜けると、心身とも清められ、祭神パワーが宿る気がする。

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