木賊色(とくさいろ)/水浅葱(みずあさぎ)

日本の色を愉しむ寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美

木賊色(とくさいろ)

多年生常緑のシダ類の一種、木賊のような落ち着いた緑色。観葉植物としても栽培される木賊だが、その茎が珪酸を含んで固く、ざらざらしているために、紙やすりのように板などを磨くのに使われていた。その用途から「砥草」とも書かれる。余談だが、木賊と聞けば祇園祭の木賊山。謡曲「木賊」、わが子を人にさらわれて一人信濃国伏屋の里で木賊を刈る翁を思い出す。

C86 M46 Y70 K8

水浅葱(みずあさぎ)

水浅葱とは、文字どおり「水色がかった浅葱色」の意味で、緑みの淡い青色のこと。藍染の薄い色は緑がかっており、「水縹」や「水色」と同様。紫みのある淡い青色は、一般的に「空色」と呼ばれる。

C68 M10 Y33 K0