寄稿136 もともとは五条大橋だった松原通/ 京を歩く

京を歩く寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀

現在の松原通は、その昔は五条通だった。五条通から松原通に変わったのは、豊臣秀吉が東山大仏殿を造営したとき、六条坊門小路(現五条通)の鴨川に橋がなかったため、天正18年(1590)五条大橋を六条坊門に移してしまった。当初は大仏橋と呼ばれていたそうだ。本家の五条通の名前は橋とともに失われ、松原通と呼ばれるようになった。

このように平安京の五条大路にあたる松原通は、東は清水寺門前町から西は佐井西通西入るまで続く。清水寺をはじめ、六道珍皇寺、六波羅蜜寺への参詣の道として賑わってきた松原通。六道珍皇寺は毎年8月7日から10日はお盆のお精霊さん迎えの行事で身動きがとれないほどの人波となる。「幽霊子育て飴」の話でも有名だ。

鴨川に架かる松原橋を渡って河原町通に出てくると、目の前に寝具の京都西川。そしてまた、狭い松原通を西へ。昔はここを祇園祭山鉾が巡行していたという。今は、その面影を偲んで7月16日宵山に日和神楽が通る。綾傘鉾も宮川町からはこの道で、烏丸通手前の因幡薬師で知られる平等寺で棒振り囃子を奉納している。西洞院通西の五条天神社、そして大宮通以西へと松原京極と商店街が続く。朱雀第三小学校、京都回生病院、京都市立病院を過ぎると西大路通、そこから少し西で人気のケーキ屋さんを通って商業施設までつづく。

祇園祭/綾傘鉾 日和神楽