日本の七十二候 菖蒲華(あやめはなさく)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

夏至 次候

その名のとおり、菖蒲が咲くころ。ことわざに優れたもの同士をたとえる表現として「いずれ菖蒲か杜若(かきつばた)」がある。どちらも素晴らしくて選択に迷うことだが、菖蒲も杜若も比べられないほど美しく、花もよく似ている。菖蒲は花びらの元のところに網目模様があるのが特徴だそうだ。ほかにも、湿地に生えているのが杜若で、湿地以外に生えているのが菖蒲という説もある。(新暦6月27~7月1日ころ)