奄美大島

奄美探訪記と大島紬

寄稿86_1 沢山の手技と思いがこめられた大島紬

寄稿者:橋本繁美 大島紬は多くの人の手と長い時間をかけて生まれる。その工程は大きく分けると30といわれている。少し前に書いた整経、糊張りに続いて、絣締(かすりじめ)がある。図案に沿って紋様部分を固く織り込む作業で、一度目の織りともいわれる。...
奄美探訪記と大島紬

寄稿84 糊張りの体験

寄稿者:橋本繁美 かなり前に、大島紬の工程のひとつ「糊張り」を見せてもらったことがある。およそ50※1メートルに張り巡らせた糸に糊をつける作業だ。指の間を糸を通すことで4~5本※2の糸に糊づけができる。体験させてもらったが、素人にはなかなか...
奄美探訪記と大島紬

寄稿83 泥染の発見

寄稿者:橋本繁美 えっ、奄美に続いて本州も梅雨明け。まだ6月というのに信じられない異常気象みたいだ。ま、天気の話はおいといて、前回に続き、泥染について以前、聞いたことを紹介しよう。 大島紬が誕生したのは江戸中期といわれている。テーチ木と称す...
奄美探訪記と大島紬

寄稿82 大島紬といえば泥染め

寄稿者:橋本繁美 奄美大島は、梅雨が明けたという。京都はまだ梅雨入りしたばかり。おそらく梅雨が明けるのは7月17日の祇園祭前祭(さきまつり)山鉾巡行が終わる頃だろう。といっても、連日、雨が降っているわけではない。どんよりとした空模様で、湿度...
枡屋儀兵衛 商品

泥染についてのまとめ

泥染の大島紬 泥染について、泥で染まるの?着心地がいいって本当?泥染のデメリットってある?などまとめてみました! どうして泥で染まるのか 絹を泥にいれると、ただドロドロに汚れます。なのに不思議な泥染。 泥染といいますが、実は草木染。植物に入...
奄美探訪記と大島紬

寄稿26_1 朗報・祝世界自然遺産に登録へ

寄稿者:橋本繁美 5月5日、奄美地方と沖縄地方が「梅雨入りしたとみられる」と気象庁が発表した。長雨の季節の到来。ニュースによると、奄美地方は平年より7日はやく、昨年より12日はやい梅雨入りらしい。夏が似合う南の国ははやいな。梅雨が明けたら奄...
奄美探訪記と大島紬

寄稿11 奄美探訪記と大島紬 8 別天地、金作原原生林

寄稿者:橋本繁美 名瀬の繁華街から車で30分も走っただろうか。今回は、奄美の別天地に連れて行ってもらえるということで楽しみだ。車は海とは反対の山の中に入っていく。奄美の山には見慣れた松や杉などは見当たらない。そこには、天然の亜熱帯広葉樹がこ...
奄美探訪記と大島紬

寄稿10 奄美探訪記と大島紬 7-4 一村 写生帖に残された俳句

寄稿者:橋本繁美 一村が感じた奄美の自然を詠んだ俳句が、『日本のゴーギャン 田中一村伝』(編者:南日本新聞社、発行:小学館文庫)に掲載されているので、引用して紹介させていただきます。 写生帖にはまた、いくつかの俳句が書きとめてあった。やはり...
奄美探訪記と大島紬

寄稿9 奄美探訪記と大島紬 7-3 奄美に生きた一村。(2)

寄稿者:橋本繁美 画家・田中一村がこよなく愛した奄美の自然。彼が描いたアダン、カジュマル、クワズイモなど、亜熱帯特有の植物や原色の熱帯魚等、奄美の自然は見るものを圧倒してやまない。一気に田中一村のファンになってしまったのは私だけではないと思...
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寄稿8 奄美探訪記と大島紬 7-2 奄美に生きた一村。(1)

寄稿者:橋本繁美 珊瑚の破片でできた白い砂浜と、エメラルドグリーンに染まる海の色。砂浜に群生するアダンの鋭い葉とパイナップルのように赤黄色く熟す大きな実。力強く広がるソテツの葉。生命力あふれるパパイヤ。白く優しいハマユウやユリの花。そこに訪...