琥珀色(こはくいろ)/常盤色(ときわいろ)

日本の色を愉しむ寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美

琥珀色(こはくいろ)

琥珀色といえば、ウイスキーのコピー表現のイメージ。グラスに注がれたロック、それともストレート。秋の夜長にうってつけのおとも。本来の意味は、太古の樹脂が化石なったもので、透明感のある黄褐色をさし、古代では「くはく」「赤玉」などと称され、江戸時代には光沢のある特殊な織物のことを色味に関係なく琥珀と呼んだそうだ。

C24 M45 Y62 K30

常盤色(ときわいろ)

北国では、冬に備えて雪の重さで枝が折れてしまわないように縄で枝を吊って補強する雪吊りがおこなわれる。金沢の兼六園の名樹「唐崎松」は特に見事だ。放射線状に張られた縄の直線と枝ぶりの曲線が美しい。常盤色は冬になっても色あせることがない常緑樹に由来する深緑。緑が常に変わらない常緑樹は永遠不滅、不老長寿のシンボル、神聖な色として尊重されてきた。

C100 M18 Y85 K60