寄稿106 どこまでが四条烏丸か / 京を歩く

京を歩く寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀

四条烏丸といえば、オフィス街のど真ん中。南北角地にそびえる三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、それぞれ昔の建物の一部を採り入れたビルディング。向かいはCOCON KARASUMA。いろんなお店や映画館、αステーション(FM京都)などが入る建物だ。そして京都経済センターへと続く。株式会社枡儀も歩いてすぐのところだ。以前は、市バスのターミナルや駐車場といった殺風景なビルだったが、新しいビルになってから、大垣書店をはじめ、飲食関係などのテナントで人の流れが少しは変わったような気がする。2階に産業会館ホール、上の方に京都商工会議所や、京都保証協会など数多くの協会が入居している。

広くきれいになった室町通を渡ったところにシミズの煙草屋さん。その隣にある飲食店、ここの昔ながらの中華そばが旨い。かなり前だが、上田氏(枡儀会長)に教えてもらった店である。すぐ近くに池坊短期大学があるのだが、コロナ禍の影響かあまり学生の姿が見られない。少し行くと森明子体操教室が入るビルがある。先生にはかつてKBS京都テレビの番組にレギュラー出演してもらっていた。今ではスタッフも増え、西陣の大宮通にも教室がある。

かつて新町通北東角に仏具店があり、その横に民社党京都府連の事務所があった。学生時代、知り合いの方からの紹介で、選挙のアルバイトとしてお世話になった場所だ。当時、衆議院や参議院の選挙ともなれば、京都府の峰山から府内をまわり、市内をめざす戦略がとられていた。選挙カーの運転手として同行させてもらった経験がある。府会議員の選挙やメーデーのときも、梅津の三菱自動車までクルマを取りに行き、慣れない道を走ったものだ。事務所の横には現在はないがクリーニング店やバイク修理の店があった記憶がある。いまや大人気の洋食店もできた頃だった。古い話で失礼。

西洞院通の南角に「化粧水」という小さな石碑がある。眺めて通るだけだが、なんだか心までキレイになるような気がするが、このあたりに化粧水があり、小野小町の別荘もあったと表記されている。百人一首に「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」と詠まれている。

ところで、個人的には四条烏丸という呼び名は新町通までなら許せると思っていたが、なんと西洞院通あたりのビルやマンションまでに四条烏丸という名前が使われている。京の街には美しい町名や通リ名があるので、上手に使えば新しいイメージや好感度もあがると思うのだが。

左:cocon karasuma 右:化粧水の石碑
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