寄稿141 平安京の七条大路/ 京を歩く

京を歩く寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀

七条通といえば、東大路通(東山七条)の真言宗智山派総本山智積院から始まる。近くには京女(京都女子学園)があり、同級生も通っていた関係で「おんな坂」として覚えた記憶がある。そして、国博(京都国立博物館)や三十三間堂、養源院、法住院などがあり、年間を通して訪れる人は多い。七条通は平安京の七条大路にあたり、西は桂離宮の手前まで続く。

京都駅から北へ塩小路通、七条通と二番目の東西幹線道路で、烏丸七条、東本願寺や西本願寺の南側が一般的におなじみかも知れない。お寺の関係で若林仏具製作所をはじめとする仏具店が多い。堀川通、大宮通まで来ると梅小路公園。現在では水族館や鉄道博物館で賑わっている。京菓子の笹屋伊織や平安高校。京の七口のひとつ、丹波口(七条通千本)。この辺りは中央卸市場の南側。むかし競馬場があったと島原の大夫に聞いたことがある。七条通は平安京の七条大路にあたり、西は桂大橋、桂離宮の手前まで続く。

ところで、正しい読み方は「しちじょうどおり」。だが、市バスなどの交通機関は「しちじょう」と読まずに「ななじょう」としている。「四条通(しじょうどおり)」との区別を意識してなのか、「しち」「なな」いずれが正しいのだろうか。昔からの名称などの呼び方は「しち」だと思うのだが。