寄稿85 夏は浴衣・ヒオウギ

寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美

夏は浴衣(ゆかた)

猛暑が続くこの季節。ここはひとつ、浴衣を着て夏を楽しみたいもの。浴衣はおしゃれな夏のファッション・アイテムのひとつ。夏祭りや花火大会に限らず、着る人も、まわりの人にも、さわやかな魅力を引き出してくれる。素肌に着る心地よさ。色、柄も豊富な浴衣、まずは浴衣選びから始めよう。

浴衣は「湯帷子(ゆかたびら)」の略。帷子は、単衣(ひとえ)の着物のこと。古くは蒸し風呂だったため、入浴のときに着る着物だった。湯船につかるようになったのは江戸時代からで、湯上りのときに着ていたといわれる。

夏のきもの | Kimono Factory nono

Kimono Factory nonoの夏きものと浴衣

ヒオウギ(檜扇)

檜扇を広げたような姿からこの名前がついたといわれる。扇は末広がりでめでたく、涼感を呼ぶという意味でも喜ばれる。7月の京都では祇園祭一色、京都のお店や家には、祇園祭の象徴ともいえるヒオウギを飾るところが多い。熱い時期にオレンジ色の明るい色合いの六弁の花。ヒオウギは夏祭りの花、厄除けの花といえる。