二十四節気 立夏(りっか) 新暦5月5日頃

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

立夏とは、しだいに夏めいてくる、ちょうど大型連休(ゴールデンウィーク)の頃。暦の上では夏のはじまり。この日から立秋の前日までが夏季。夏といっても本格的な夏はまだ先。さわやかな風、気持ちいい五月晴れの季節です。「山笑う」野山は新緑に彩られ、まさに「山笑う」。とても過ごしやすく、レジャーやお出掛けに最適です。

バカンスとバケーション

フランス語の〝バカンス〟(vacances)は、比較的長い休暇のこと。これに当たる英語は〝バケーション〟(vacation)。同じく休暇の意味ですが、語源はラテン語の〝ヴァカーチオ〟で「何かから自由であること」の意。仕事から自由になるのはいいが、コロナ禍で緊急事態宣言がでてどこも行けないため、家でゴロ寝でもたのしみましょうか。♪恋のバカンス(ザ・ピーナツ)、♪バケーション(弘田三枝子)、あ~昭和のヒットソング。ちなみに〝ホリディ〟(holiday)は、「神聖な(ホーリィ)日(ディ)」「聖日」。その日は仕事をしない日というより、仕事をしてはいけない日。ユダヤ教やキリスト教には安息日があって、その日は家で静かにしていなさいという話を昔どこかで聞いた気がします。