旧暦のある暮らし

二十四節気 立春(りっしゅん) 新暦2月3日頃

寄稿者:橋本繁美立春は二十四節気の最初のひとつで、この日から暦の上では春に。寒い冬のトンネルを抜けると、暖かい春がもうすぐそこに…。そんな春の始まりが立春です。とはいえ、二月を如月というように「衣を更に着重ねる」の如く、春というよりは極寒の...
男と着物 - 回想録 -

8 初めての絹と大島

投稿者:ウエダテツヤ小売にいると様々な着物に触れる機会がある。その中でも比較的高い知名度、小売店なら知らない人はいないであろう紬が大島紬である。事実、私が勤めた小売店でも大島紬の売り出しを毎年行っていた。私にとって初めての絹の着物が大島だっ...
京の旬感

寄稿12 新年は、愛宕詣りから。

寄稿者:橋本繁美前回は奄美大島の金作原原生林を紹介したので、今回は京都の愛宕山を紹介したい。というのは、今から十年ほど前までは、枡儀さんところの新年会は、愛宕山に登って、火伏せ・防火に霊験あらたかな愛宕神社にお詣りし、帰りは水尾の方面へ下り...
男と着物 - 回想録 -

7 初めて浴衣を買った話

投稿者:ウエダテツヤ前回の投稿で結局初めての着物を着ずに浴衣ばかりを着ていた話に触れたが、その浴衣についてである。(前回記事:男の着物と私 6)男の着物と私 5 でも記載したが当時勤務していた小売店の店長からある日「着物で接客しよう」と言わ...
奄美探訪記と大島紬

寄稿11 奄美探訪記と大島紬 8 別天地、金作原原生林

寄稿者:橋本繁美名瀬の繁華街から車で30分も走っただろうか。今回は、奄美の別天地に連れて行ってもらえるということで楽しみだ。車は海とは反対の山の中に入っていく。奄美の山には見慣れた松や杉などは見当たらない。そこには、天然の亜熱帯広葉樹がこん...
旧暦のある暮らし

二十四節気 大寒(だいかん) 新暦1月20日頃

寄稿者:橋本繁美大寒とは、一年でもっとも寒さが厳しい頃のこと。とはいえ、蕗の薹(ふきのとう)が雪の間から顔をのぞかせ、春が近いことを教えてくれます。そして、日がしだいに長くなり、再びめぐってくる春とともに、さまざまな生命の営みが繰りかえされ...
男と着物 - 回想録 -

6 ​初めての着物が特殊だった話

投稿者:ウエダテツヤ​初めての着物は大島紬だったと言いたいところではあるが、実はそうではない。少しだけ特殊かもしれないその初めての(浴衣じゃない)着物についての話である。それは就職先の小売店から支給されたウール?の着物であった。皆様の中には...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿10_s とんど(左義長)

寄稿者:橋本繁美「おお寒む、おお寒む」「近所でとんど、したはるで」「あたりにいこうか」。そんな会話が聞かれたのは昔。松の内も今日までという1月15日の朝、以前は「とんど」がおこなわれていました。消防法の関係で、京都市中ではもう見かけなくなり...
奄美探訪記と大島紬

寄稿10 奄美探訪記と大島紬 7-4 一村 写生帖に残された俳句

寄稿者:橋本繁美一村が感じた奄美の自然を詠んだ俳句が、『日本のゴーギャン 田中一村伝』(編者:南日本新聞社、発行:小学館文庫)に掲載されているので、引用して紹介させていただきます。写生帖にはまた、いくつかの俳句が書きとめてあった。やはり絵か...
男と着物 - 回想録 -

5  発想はまだ仕事着だったけれど

投稿者:ウエダテツヤ前々回(男の着物と私 3 初めての角帯の話)入社研修で角帯を習ったものの、普段に着るという発想はなかった。2001年。当時私の働く着物小売店では日頃スーツで接客が多かった。そしてスーツを格好良く着こなす当時34歳の店長。...