男と着物 - 回想録 -

1 初めての浴衣で右前の話

投稿者:ウエダテツヤ七五三などを除き、物心ついてから私が浴衣を初めて着た記憶があるのは中学生の時。祇園祭である。鉾の関係者でもあった父から粽売りを手伝わないかと言われたのか、もしくは自分で言ったのか記憶はないが、とにかく目的は当時、ボランテ...
奄美探訪記と大島紬

寄稿6 奄美探訪記と大島紬 6 大パノラマ、あやまる岬。

寄稿者:橋本繁美空港から北へ15分ほどで笠利に着いた。といえば、誤解を招きそう。空の玄関口、奄美空港も笠利町にある。目的地、あやまる岬に到着。ここは奄美大島を代表する景勝地。クルマから降りて、遊歩道の小高い丘を登って行くと、目の前に広がるの...
枡屋儀兵衛 商品

枡屋儀兵衛と本場縞大島

本場縞大島とは本場大島紬織物協同組合の組合員によって製造され、同組合で検査されている織物です。伝統的工芸品である「本場大島紬」のような絣を合わせる緻密な工程とは異なり、絣を合わせのない縞や格子を用いて織り上げます。当社取扱品の場合はそのすべ...
男と着物 - 回想録 -

投稿者紹介(ウエダテツヤ)

代々着物業者の家庭に生まれたけれど、着物に興味のなかった私。就職を機に着物世界に足を踏み入れ、小売、産地、メーカー兼問屋(当社)を経験しました。とあるきっかけで2011年頃から外出は着物中心に。最近では洋服も着るようになり、どちらも着ていま...
奄美探訪記と大島紬

寄稿5 奄美探訪記と大島紬 5 空から見た奄美大島。

寄稿者:橋本繁美奄美大島に行くたびに思うのが、透き通った海の美しさだ。それは飛行機が奄美空港に近づいただけでわかる。着陸態勢に入る空の上から見える珊瑚礁の明るい海に、波が島に寄せては返し、やさしく砕ける波の白さがきれいに並んでは消える。まる...
旧暦のある暮らし

二十四節気 大雪(たいせつ) 新暦12月7日頃

寄稿者:橋本繁美山の峰々は雪をかぶり、いよいよ平地にも本格的に雪が降りだす頃。降雪地方では、雪の重みで枝が折れないように雪吊りされた樹々にも雪化粧。日に日に寒さが増し、体をちくちく刺すような冷気に、耳たぶと鼻のあたまも自然と赤くなる本格的な...
奄美探訪記と大島紬

寄稿4 奄美探訪記と大島紬 4 奄美は黒糖焼酎

寄稿者:橋本繁美初日の夕食は、名瀬にある郷土料理が楽しめるお店。上田さんの仕事仲間も加わり、一気に楽しい宴会状態。出される料理一品一品に舌鼓を打ち、生ビールをごくりと飲み干す。お代わりと思った瞬間、登場したのが黒糖焼酎「里の曙(サトノアケボ...
奄美探訪記と大島紬

寄稿3 奄美探訪記と大島紬 3 「海は山ほどおもしろい。」

寄稿者:橋本繁美体感リゾートのヨロン 奄美。このキャッチフレーズは、1988年、日本エアシステム(JAS)の広告、コピーライターは東本三郎さん。上手いなぁと衝撃を受けたフレーズだけにずっと頭の中に残っている。その奄美大島に自分が来ていること...
旧暦のある暮らし

二十四節気 小雪(しょうせつ) 新暦11月22日頃

寄稿者:橋本繁美北国から雪の便りが届く頃。とはいえ雪はさほど多くないという意味で、「こゆき」ではなく「しょうせつ」と読みます。雪と言えばいかにも寒そうに感じられますが、実は「雪が降るほど寒さは厳しくない」の意味なのです。しかし、冷たい北風が...
奄美探訪記と大島紬

寄稿2 奄美探訪記と大島紬 2 奄美の玄関は龍郷(たつごう)町?!

寄稿者:橋本繁美空港を出てから、車は見知らぬ風景の中を走っていた。窓を開けると心地よい潮風、海が見えるだけでうれしくなってくるから不思議だ。10分くらい走っただろうか、車は集落の民家の駐車場に入ってエンジンを止めた。そこは龍郷町に工房を構え...