日本の七十二候 鷹乃学習(たかすなわちわざをまなぶ)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

小暑 末候

ことし生まれた鷹の子が、飛び方を学ぶ時期。巣のなかで何度も羽ばたきを繰り返し、近くの枝に飛んで移ったりして、やがて独り立ちし、羽ばたいていく。鷹は高く飛ぶから「高(たか)」、猛き鳥だから「たけ→たか」、速く飛ぶことから「疾く(とく)→「たか」など、鷹の語源はいろいろあり、いずれも鷹の特性をよく表わしている。鷹は生きた獲物を狙い、死肉は食べないという。その特性を生かしたのが「鷹狩(たかがり)」。(新暦7月17~22日ころ)