日本の七十二候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

大暑 初候

もっとも暑い期間とされる大暑のこの時期、花が終わると卵形の固い実がなるころをさす。一般でいう桐は4~5月の初めごろに、枝先に釣鐘型の薄紫色の花を咲かせる。古来、桐と青桐はよく混同されてきた。どちらも大きな葉を茂らせるが、枝や幹をみればすぐに区別がつく。青桐は黄緑色で、よく街路樹に用いられている。桐の花は、500円硬貨の表に描かれている。今度、じっくり確認してみてはいかがかな。(新暦7月23~28日ころ)