日本の七十二候 天地始粛 (てんちはじめてさむし)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

処暑 次候

暑さがようやくおさまりはじめるころ。「粛」は縮む、しずまる、弱まるという意味で、まだ暑さは残るものの、時折吹く風の涼しさや虫の声などで、夏の終わりを実感する季節。日本の雑節のひとつに「二百十日」があり、立春から数えて二百十日目。稲の開花の時期ですが、台風がやってくる時期でもある。(新暦8月28~9月1日ごろ)