寄稿17 手づくりマスクのぬくもり

枡儀のいろは寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美

ある人から、宅急便で小包が届いた。開けてみると、特産物の果実と手づくりのジャム、さらには「手づくりのマスクと手紙」が添えられていた。最近、連絡もとれていないだけに、恐縮するばかりで感謝のしようがなかった。感激とともに、筆不精の自分が情けなくなってくる。北国からの手紙には、ぬくもりのあることばで胸が熱くなってしまった。ひとつひとつ生地を選び、針に糸を通して、心を込めて縫い上げられた手づくりマスク。人の、身を守るために、一生懸命につくられたマスクを手にしながら、人を想う気持ちに「ありがとうございます」と頭をさげるしかなかった。思わず家族全員でいただいたマスクをつけ、写真とともに御礼の手紙を書いた。

ところで、市販のマスクが定着し、外出時は身につけるのがマナーとなった昨今。いろんなメーカーや、ブランドもののマスクも登場しているが、いちばん多いのはやはり白色。最近では、その上に色ものや柄もののマスクを重ねるという二重マスクなるものも流行っているとか。白ベースだけでは物足りなさを感じるのは若者ばかりではないみたい。コロナ禍のなか、それぞれマスクでおしゃれを楽しんでいるみたい。あ、そうそう、枡儀さまもマスクを作ってネット上で販売されている。最初は、ご自慢の大島紬の生地でトライされたが、クリアしなければならない問題が多々あり残念。そこで、綿麻浴衣地に切り換えてnonoオリジナルマスク「煌めき」が誕生したと聞く。軽やかで洒落たデザイン、麻の入った着け心地の良い仕上がりが自慢だそうだ。ご興味の方は検索してみてくださいな。(綿麻マスク 煌き https://www.kimono-factory.com/item/kirameki-mask

綿麻マスク 煌き