釣瓶落し(つるべおとし)

寄稿者:橋本繁美

「秋の日は釣瓶落し」とは、秋の日が急速に暮れるさまをいう。釣瓶は、井戸水を汲むために吊り下げられた桶のこと。その釣瓶が井戸の中に滑り落ちるように、秋の日はあっという間に暮れる状況をさす。「春の日は暮れそうで暮れぬ、秋の日は暮れぬようで暮れる」という諺もあり、春の日長の日は沈みそうでなかなか沈まないが、秋の日はたちまち暮れる。「秋の日は釣瓶落し」、 春の夕日は「暮れ泥(なず)む」という言葉が似合う。

2021年10月28日 | Posted in 寄稿記事-ことばの遊園地-橋本繁美 | | Comments Closed 

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