二十四節気 小暑(しょうしょ) 新暦7月7日頃

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

「大暑来れる前なればなり」(暦便覧)。つまり、小暑は本格的な暑さが到来する前の段階。日に日に暑さが増していくという意味どおり、夏の熱気が感じられるようになる頃。長く降り続いていた梅雨もそろそろ明けに近くなる。とはいえ、人々の関心は、暑さより梅雨明けがいつになるかという方にある。そして、いよいよ本格的な暑さが始まり、海や山に出かけるのにも、いい時期を迎える。小暑と大暑を合わせたおよそ1箇月を「暑中」といい、「暑中見舞い」を出す期間とされている。夏といえば、涼しい風が吹くのを待つので「風待月(かぜまちづき)」というきれいな言葉が浮かぶ。