日本の七十二候 雉始雊(きじはじめてなく)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

小寒 末候

雉がはじめて鳴くころ。といっても、日本で雉が盛んに鳴きはじめるのは3、4月ごろ。古くから狩猟の対象とされてきた雉。「雉も鳴かずば撃たれまい」といわれるように、大きな声で「ケーン、ケーン」鳴く。また雄は求愛するとき、全身の力を振り絞るように「ケーン」と鳴いて「ホロロ」とあの美しい羽根を打ち鳴らすといわれる。つっけんどんな態度を「けんもほろろ」いうのはここからきている。(新暦では、1月15日~1月19日ごろ)