日本の七十二候 草木萌動(そうもくめばえいずる)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

雨水 末候

草木が芽を出し始めるころ。「草萌え」「下萌」というらしい。木々の新しい芽を吹くころを「木の芽時」といい、この時期に冷え込めば「木の芽冷え」、雨が降れば「木の芽雨」、風が吹けば「木の芽風」というように、新芽を通して天気を感じていたとか。みずみずしい新芽の輝きは、花にも劣らない見事なうつくしさ。新芽がふくらむ、根が張る、心も弾むと「春」をかけているからスプリングというそうだ。(新暦では、3月1日~5日ごろ)