日本の七十二候 虹始見(にじはじめてあらわる)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

清明 末候

虹が出始めるころ。虹は大気中の水滴がプリズムの役割をしてできるもの。それだけに、雨が多く雨粒も大きい夏は色鮮やかに見える。雨量が少ない春の虹は、まだ淡く、すぐに消えてしまう感じ。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、これが虹の七色。国によっては五色とか六色というところもあるそうだ。いずれにせよ、虹が見えるとうれしく、誰かに教えたくなる。虹は、人と人との心の架け橋、希望の架け橋だとよくいわれている。(新暦では、4月15日~19日ごろ)