日本の七十二候 麦秋至(むぎのときいたる)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

小満 末候

麦の穂が黄金に揺れて実る。麦が熟す時期を「麦秋」、または「麦の秋」という。ここでいう秋は実りのときの意。かつては、あちこちで見られた麦秋も珍しい風景となってしまった。幼少のころ、学校帰りに麦畑のなかに入り、黒くなった穂を見つけては採って、それを墨の筆代わりに友人の顔にいたずらをしたのが懐かしい。そのころは美味しい小麦粉やビールになるなんて知らなかった。(新暦では、5月31日~6月5日ごろ)