日本の七十二候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

大暑 次候

土が湿り、蒸し暑くなるころ。「溽暑 (じょくしょ)」とは、じっとりと蒸し暑いことを表わす。ここでいう草熱(くさむれ)とは、生い茂った草むらが、強い陽射しに照らされて放つ、むせかえるような熱気のこと。「草の息」とも呼ばれる。炎天下で必死に生きる草たちの息吹といえる。夕方には、ゆっくりと火照りを冷ましていく。人によって、体調によって、気分によって、暑さの感じ方は変わるが、熱中症がこわく、どうしてもエアコンに頼ってしまう。(新暦7月29~8月2日ころ)

夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜

「夏日」とは、最高気温が25℃以上の日。「真夏日」は30℃以上の日。「猛暑日」は、35℃以上の日をいう。またこの時期、夜になっても気温が下がらず、寝付けない日があるが、一日の最低気温が25℃以上の日は「熱帯夜」と呼ばれる。