日本の色を愉しむ

黄丹(おうに)/京紫(きようむらさき)

寄稿者:橋本繁美 黄丹(おうに) 昇る朝日の色を写したとされる鮮やかな黄赤。黄丹は顔料の名称で「おうたん」とも読まれ、赤色顔料である鉛丹(えんたん)の別名。染料では紅花(べにばな)と支子(くちなし)で染めた赤みを帯びた橙色をいう。かつて皇太...
京を歩く

寄稿132 京のへそ六角堂/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀 烏丸六角の東に、聖徳太子が創建したといわれる「六角堂(紫雲山頂法寺)」がある。本堂の形が六角形であることから、古くより「六角堂」「六角さん」と呼ばれ、親しまれている。西国三十三所の御詠歌にも「わが思う 心のうち...
Kimono Factory nono

大島紬の扇子

大島紬を使った扇子のご紹介です。 いわゆる夏大島を使っています いわゆる、と言ったものの、あまり見掛けることが少ない夏の大島紬。当社でも少しずつですが製造していただいてます。着物にすると風がサッと通って涼しい夏大島を扇子にしてもらいました。...
日本の色を愉しむ

熨斗目色(のしめいろ)/勿忘草色(わすれなぐさいろ)

寄稿者:橋本繁美 熨斗目色(のしめいろ) 灰みの強い鈍い濃い青色。熨斗目とは、経に生糸、緯に半練糸を用いた平織りの絹織物のことで、無地のほかに縞や格子を織り出したもの。後に、これで仕立てられた小袖を熨斗目というようになり、江戸時代では士分(...
京を歩く

寄稿131 若冲が生まれ育った錦小路/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀 四条通大丸の北に錦小路通がある。西は高倉通から東は寺町通までが、アーケード街の錦市場。肩がふれあうほどの狭い道に、およそ120店舗がひしめいている。そこは旬の食材が並ぶ、京都きっての食品市場として活況を呈する。...
枡屋儀兵衛 商品

華かすり497【10700497】

枡屋儀兵衛 本場大島紬 【華かすり497】のご紹介です。伝統的工芸品・絹100%です。 竹のようなブルーの縞模様 竹のようなブルーの縞。白いラインが絣を使って表されています。インパクトのあるブルーラインの両側には絣糸が縦に並んでいます。 華...
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半色(はしたいろ)/江戸紫(えどむらさき)

寄稿者:橋本繁美 半色(はしたいろ) 穏やかで優雅な色。「半」というのは中間の意味で、「端」とも書き、どっちつかずの色という意味。紫根で染めた「濃き」と「薄き」の間の色、紫の中間の色をいう。禁色の紫色や紅の濃淡の中間にあって、それらの名前で...
京を歩く

寄稿130 落ち着いた町並み姉小路通/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 御池通と三条通の間に並行している姉小路通(あねやこうじどおり)。東は木屋町通から西は佐井通まで、途中、JR山陰本線で途切れるが約3.5km続く。本能寺入口の寺町通から歩いてみると、おなじみの筆墨文具の鳩居堂、柚味噌の八百三...
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意外と便利なトレー

大島紬を使ったトレーのご紹介です。 使い方 トレーを作りたいとスタッフから要望があったのですが「ん?なにそれ」と思った私。トレーというとどうも”お金のやり取りをする”あれしか思い浮かびませんでした。 「ピアスやネックレス、指輪、鍵など細かく...
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卯の花色(うのはないろ)/白百合色(しらゆりいろ)

寄稿者:橋本繁美 卯の花色(うのはないろ) 卯の花のようなわずかに黄みがかった白色。卯の花は初夏に小さい白い花が枝いっぱいに咲く空木(うつぎ)。可憐な卯の花の白さが雪のように見えることから「雪見草」とも呼ばれ、平安時代には「雪かとまがう」と...