寄稿記事-ことばの遊園地-

京を歩く

寄稿100  四条通をまっすぐ / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 京の中心地のストリートといえば、やはり四条通。東大路通の祇園八坂神社の朱塗り楼門から始まる。そうあの石段下から、ほぼまっすぐに西へ進み、梅津中村町(右京区)の長福寺の西で終わる。とにかく長い。そこから桂川を渡たる松尾橋があ...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 霎時施(こさめときどきふる)

寄稿者:橋本繁美 霜降 次候 小雨が時々降るころ。「霎」を「こさめ」と読ませているが、江戸時代の宝暦歴(ほうりゃくれき)などでは「しぐれ」となっている。時雨は主に秋から冬にかけて、降ったりやんだりする小雨のこと。昔から風情のある雨として好ま...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 霜始降(しもはじめてふる)

寄稿者:橋本繁美 霜降 初候 そろそろ霜が降り始めるころ。地方によって初霜の時期が異なるため、歳時記では「初霜」は冬の季語になっている。いずれにせよ、一夜のうちに、農作物に大きな被害をもたらす霜。できれば被害もなく、「霜の花」といわれる美し...
京を歩く

寄稿99  さらに北へ河原町通 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 河原町三条には、かつて京都ロイヤルホテルがあった。結婚式を挙げたところだけに思い出は多い。かつて祇園祭の巡行時、綾傘鉾は棒振り囃子を奉納していた。いまは新しく生まれ変わる建築のためか姿を消している。御池通まで来ると、ゼスト...
京を歩く

寄稿99s  てらごこ(寺御幸)/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀 京のわらべ歌で、♪姉三六角…のように東西の通り名は有名だが、あまり知られていないのが南北の通り名を綴った『てらごこ』。これも歌で覚えておくと、縦の通りも迷わずにばっちり。 ♪てらごこ ふやとみ やなぎさかい(寺...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

寄稿者:橋本繁美 寒露 末候 雁が北の国から渡ってくるころ。その年に初めて渡ってくる雁を初雁(はつかり)という。昔は、雁も燕と同じく常世国(とこよのくに。永遠不変の理想郷)からやってくるといわれ、人々に尊ばれた鳥だそうだ。学名は「ガン」だが...
京を歩く

寄稿98  ときめきの河原町通 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 若者が集まる繁華街、四条河原町からスタートした「京を歩く」。河原町通は、北は葵橋西詰から南は十条通までと実に長い。書籍によると、天正18年(1590)前後から大規模に進められた、豊臣秀吉の京都大改造によって開かれた道で、「...
京を歩く

寄稿98s  通り名の歌/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 ♪姉三六角蛸錦…でおなじみの『丸竹夷』に続いて、おなじく京都市内の東西の通りの名前を綴った京のわらべ歌をご紹介しよう。歌にのせて覚えられるので、知っておけば何かと役に立つ。むかしは『京の手まり唄』ともいわれていた。 ♪ぼん...
京の旬感

寄稿98ss 八坂神社常磐殿でジャズを愉しむ

寄稿者:橋本繁美 先日、友人の企画に誘われて八坂神社でジャズを聴きに行った。なんと会場は、毎年7月7日、祇園祭綾傘鉾保存会が稚児結納の儀をおこなう常磐殿だった。そこに30名限定の椅子が並び、目の前でギタリストの反町信之助さん、サクスフォーン...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 菊花開(きくのはなひらく)

寄稿者:橋本繁美 寒露 次候 菊の花が咲き始めるころ。日本人にとって、菊といえば皇室の紋とか、重陽の節句、菊人形などを思い浮かべる人が多いと思う。菊は長寿の象徴ともいわれ、中国では寒い季節に霜にも負けず香り高く咲くところから、梅、竹、蘭とと...