旧暦のある暮らし

日本の七十二候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)

寄稿者:橋本繁美 小満 初候 孵化した蚕が桑の葉を食べる時期。日本では古くから蚕を飼っていて、その繭から絹織物を作ってきた。むかしの人は「お蚕様」と呼んで大切に扱い、白くやわからかな蚕を神聖な存在として見ていたのがわかる。蚕の餌になるのが桑...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿77 いきいきと漲る生命の色・空豆

寄稿者:橋本繁美 いきいきと漲る生命の色 麦の穂が実り、少し満ちてきたという「小満」。それが転じて、すべてのものが次第に成長し、天地に満ちはじめる時節になったという。「新緑」から「万緑」へと移り変わる頃。 「緑」はもともと色の名前でなく、み...
男と着物 - 回想録 -

71 着物でカヌー体験をした

投稿者:ウエダテツヤ 奄美大島には大きなマングローブ原生林があり、そこをカヌー体験で探索することができる。水面を滑るカヌーから見る風景はどことなく幻想的で潮の満ち引きによってはカヌーでしか入れない原生林の奥まで案内してもらえる。運が良ければ...
京の旬感

寄稿76 今年も葵祭が見られない・石楠花

寄稿者:橋本繁美 今年も葵祭が見られない 京都三大祭りのひとつ「葵祭」は、残念ながら行列、舞楽、神馬の引き回しは中止、社頭の儀のみ執り行われる。葵祭は、賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭。五月晴れのなか、あざやかな平...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 竹笋生(たけのこしょうず)

寄稿者:橋本繁美 立夏 末候 竹笋(ちくじゆん)は筍のこと。そう、筍が生えてくる時期。「朝掘り」といって、夜明けとともに掘っていただく筍がいちばん柔らかで美味しい。ご存知のように筍は成長がはやく、「筍の親優り」という諺があるように、まさしく...
男と着物 - 回想録 -

70 大衆演劇が興味深かったお話

投稿者:ウエダテツヤ 2013年5月。「大衆演劇を見ませんか」とお誘いを頂き、大阪の「鈴成屋」さんへ行った。 大衆演劇というのはどんなものかという知識もなく、そもそも観劇の経験自体もとても少ない私である。未体験のものにドキドキしながら見に行...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 蚯蚓出(みみずいずる)

寄稿者:橋本繁美 立夏 次候 蚯蚓が地上に這い出す時期。普通、土の中を動き回って通気性をよくし、土壌を肥やすといわれる蚯蚓。むかしの人は、土の中から聞こえてくる「ジィー、ジィー」と聞こえてくる螻蛄(おけら)の声を、蚯蚓のものだと勘違いしてい...
京の旬感

寄稿75 大原神社の春季例大祭

寄稿者:橋本繁美 大原神社の春季例大祭 私たちの善長寺町にある大原神社(おおはらじんじゃ)の母体、大原神社(おおばらじんじゃ)が福知山市三和町にある(呼び方が、濁るので要注意)。この連休、晴天に恵まれ、新緑に映える山々が眩しい5月3日「春季...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 鼃始鳴(かわずはじめてなく)

寄稿者:橋本繁美 立夏 初候 田植えの準備が始まり、野原や田んぼで蛙が鳴き始める頃。鼃は蛙のこと。冬眠から覚めて、春を喜んでいるかのように大合唱の蛙たち。ちなみに蛙の語源は、なんと「帰る」とある。蛙は必ず元のところに帰ってくる習性があるから...
男と着物 - 回想録 -

69 片身変わりの着物

投稿者:ウエダテツヤ 片身替わりの大島紬を作ったのはいつ頃だったか覚えていないけれど2010年の写真には既に写っていたので随分昔だ。 片身替わりというと元々は体の左右で別の生地を使って仕立てたものを言うようだけれど、そこから派生してニ種類の...