奄美探訪記と大島紬

寄稿42 奄美の海に魅せられて(続々々)

寄稿者:橋本繁美海。奄美の島をぐるりと縁どるサンゴ礁。海のなかでも最も生き物たちであふれた場所だ。いにしえから奄美には、暖かい黒潮の流れに乗って、さまざまな生物が寄り合い、人々に大きな恵みを与えてきた。奄美の人々はこの恩恵に感謝し、海のかな...
男と着物 - 回想録 -

37 着る勇気

投稿者:ウエダテツヤ​毎日着物を着るぞと決めた時に、「着物がちゃんと自分のものになるまではどんな所でも着物を着よう」と自分を縛り付​​けて逃げ場を断ってみた。そうすると実感するようになったのが「一人目の怖さ」みたいなものだった。今まで着物を...
旧暦のある暮らし

二十四節気 白露(はくろ) 新暦9月8日頃

寄稿者:橋本繁美白露とは、大気が冷えてきて露を結ぶ頃のこと。ようやく残暑が引いていき、秋の気配も本格的なものに。とはいえ、日中は気温の高い日が続くが、朝の澄んだ空気と、ちょっぴり肌寒い冷風が季節の移ろいを教えてくれている。俳句も場合、露は季...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿41_s 京で笑う吉本新喜劇

寄稿者:橋本繁美先日、京都祇園にある吉本新喜劇を観に行った。以前、お世話になった放送局の制作局長だった村田さんの招待で寄せてもらった。かつて私が若いときは、新京極に花月寄席があったが、長い間、姿を消していた。祇園に復活して10年。場所はかつ...
奄美探訪記と大島紬

寄稿41 奄美の海に魅せられて(続々)

寄稿者:橋本繁美ダイビングで潜るたびに、その美しさに感動を覚えるばかりだった。それまでは知らなかったコバルトブルーの澄み渡った奄美の海には、色とりどりの魚たちが群れ遊ぶサンゴ礁の世界。できるだけ近づこうと思うが、ダイビング青葉マークの私はき...
男と着物 - 回想録 -

36 祖父の亀甲を仕立て替え

投稿者:ウエダテツヤ​ある時「これ、着るか?」と父から渡された大島紬。聞けばいつの頃かに祖父が拵えた着物だと言う。大島紬の定番柄の一つに「亀甲柄」がある。その名の通り亀の甲羅のような模様で反物の幅におおよそいくつの亀甲が入るかで「80亀甲」...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿40_s ピクトグラム/サイ残暑

寄稿者:橋本繁美ピクトグラム(pictogram)先日、終わった東京オリンピックの開会式ですっかりおなじみになったピクトグラム。私たちグラフィックデザイン界に関係するだけに、とても興味深く、パフォーマンスも楽しく見せてもらった。ご存知かもし...
奄美探訪記と大島紬

寄稿40 奄美の海に魅せられて(続)

寄稿者:橋本繁美ダイビング(スキューバーダイビング)を楽しむためには、ちゃんと潜るライセンスが必要となる。そのためには奄美のダイビングスクールに通うしかない。実技をかねて日数は4日間。大嶋さんは日程の調整がつかず、1週間後に奄美で取得するこ...
男と着物 - 回想録 -

35 日常着物を着始めて

投稿者:ウエダテツヤ2011年。家着物には縁遠かったけれど着物は楽しかった。それは何もない私にとって一つのアイデンティティを手に入れた感覚だった。もちろん他の人と比べて「着物を着ている事業者」という相対的なものを目で見える形にしただけのこと...
旧暦のある暮らし

二十四節気 処暑(しょしょ) 新暦8月23日頃

寄稿者:橋本繁美処暑とは、暑さが少しやわらぐ頃のこと。「処」には落ち着くという意味があるところから、暑さがおさまる時期ということらしい。とはいえ、まだまだ残暑は厳しいが、朝の風や夜の虫の声に秋の気配が漂いだす。蝉の羽衣(せみのはごろも)暑い...