京の旬感

寄稿25 夏も近づく八十八夜・端午の節句「大将さん」

寄稿者:橋本繁美 夏も近づく八十八夜 京の宇治は、茶どころとして名高く、京都・建仁寺の開祖である栄西がわが国の茶祖とされています。♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは茶摘みじゃないか あかねだすきに菅の笠、おなじみの...
男と着物 - 回想録 -

20 着物の下3 長襦袢が楽しかった

投稿者:ウエダテツヤ 長​襦袢が嫌いな訳ではないのだけれど、半襦袢風ばかり着ていた私。そんな私の中で長襦袢が本当に活躍し始めたのは2011年頃、きっかけは私にとっての大変化である日々着物を着始めた事だった。 仕事着だった時には興味のなかった...
京の旬感

寄稿24 壬生大念佛狂言・京たけのこ

寄稿者:橋本繁美 壬生大念佛狂言炮烙割に登場する炮烙 壬生大念佛狂言(壬生寺 4月29日~5月5日) ガンデンデンと響く鉦と太鼓の音。ことばを発しないパフォーマンスとして、わが国でも珍しい狂言です。仏教パントマイムでたのしく授かる、み仏の教...
男と着物 - 回想録 -

19 着物の下2 まだ半襦袢風

投稿者:ウエダテツヤ​ 2006年3月。小売店を退職した私は大島紬製造を学ぶため奄美大島へ移住した。その時のことはまた追って投稿するが、仕事として着物を着る場合は相変わらず『半襦袢風』を着ていた。 そもそも男着物で長襦袢は衿や袖口などからチ...
旧暦のある暮らし

二十四節気 穀雨(こくう) 新暦4月20日頃

寄稿者:橋本繁美 穀雨は字のごとく、春の雨はたくさんの穀物を潤す恵みの雨。それだけにこの時期には、穀物を育む雨を「瑞雨(ずいう)」、草木をうるおす雨を「甘雨(かんう)」と呼ぶ。また、春の長雨のことを「春霖(しゅんりん)」。菜の花が咲く頃に降...
京の旬感

寄稿23 やすらい祭・おぼろ月

寄稿者:橋本繁美 やすらい祭(今宮神社) 京都の三大奇祭のひとつで、鎮花祭とも呼ばれ、今宮神社の摂社、疫神社の祭礼である。平安時代、花が散る頃に疫病が流行り、これを疫神の祟りと信じ、花の精を鎮め、無病息災を祈願したのが祭りの起りと伝える。(...
男と着物 - 回想録 -

18 着物の下1 小売店での仕事着

投稿者:ウエダテツヤ 私が着物の世界に足を踏み入れたのが2001年。当時5年ほど小売店で勤務させていただいた間、着物の下には何を着ていたのか、というお話。 今の様にハイネックセーターやシャツなどをインナーに着るような着方は周りでも見なかった...
京の旬感

寄稿22 十三まいり・花冷え

寄稿者:橋本繁美 京都では、干支を一巡した数え年13歳の春は「十三まいり」。「智恵まいり」「智恵貰い」ともいわれ、法輪寺(通称・嵐山の虚空蔵さん)に参拝し、健やかに成長したことを感謝し、13歳の厄難を払い、智恵と福徳を授かるように祈願します...
男と着物 - 回想録 -

17 買う前に考えたいけれど

投稿者:ウエダテツヤ ​私の性質かもしれない。時に妥協してでも手に入れたくなる。とにかく買いたいと思うとすぐ買いたい。欲しい物があると探す探す、すぐ欲しい。結果、「買いたい」がどんどん先走り、その時そこにある物から選ぶ「これでいいか」まで到...
旧暦のある暮らし

二十四節気 清明(せいめい) 新暦4月5日頃

寄稿者:橋本繁美 「清浄明潔」という言葉があります。すべてのものが清らかで、生き生きしているという意味。このことばを略したのが「清明」です。若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く。心まで気持ちよく澄みわたる季節です。