寄稿記事-ことばの遊園地-

京を歩く

寄稿139 東西の本願寺をつなぐ六条通/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀 一条 戻橋(もどりばし) 二条 生薬屋(きぐすりや) 三条 みやす針(みやすはり) 四条 芝居(しばい) 五条 橋弁慶(はしべんけい) 六条 本願寺(ほんがんじ) こんな京の数え唄があるように、六条通は東西の本...
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向日葵色(ひまわりいろ)/月白(げっぱく)

寄稿者:橋本繁美 向日葵色(ひまわりいろ) 代表的な夏の花、ヒマワリの花のようなあざやかな黄色。19世紀後半に登場した化学染料により、あざやかな発色が可能になったため生まれた比較的新しい伝統色。とくに黄色や緑色には新たな色が多数誕生し、流行...
京を歩く

寄稿138 五条通は市内最大の東西路線/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀 道幅が50メートルもある五条通。五条坂に始まり、西は西京極球場、京都市スポーツセンターを過ぎた桂川西大橋まで。毎年1月に開催される全国女子駅伝でテレビ中継されるのでおなじみかもしれない。この五条通は国道9号線と...
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蒲色(かばいろ)/竜胆色(りんどういろ)

寄稿者:橋本繁美 蒲色(かばいろ) かなり濃い黄赤色。水草の蒲(がま)の穂からきた色名。その円柱状の花穂(かすい)、稲穂のように長い花軸に花が群がってつく花序にみられる黄赤色が語源とされる。よく樺色と混同されるが、樺桜の樹皮に見られる茶系統...
京を歩く

寄稿137 平安京の樋口小路にあたる万寿寺通/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 松原通と五条通の間を東西に走る細い道が万寿寺通。東は寺町通と河原町通が合流するところから、西は佐井西通まで。車は東行きの一方通行のため、個人的には渋滞時の抜け道として使っている。西洞院通から烏丸に向いて歩いてみると、寺院関...
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木賊色(とくさいろ)/水浅葱(みずあさぎ)

寄稿者:橋本繁美 木賊色(とくさいろ) 多年生常緑のシダ類の一種、木賊のような落ち着いた緑色。観葉植物としても栽培される木賊だが、その茎が珪酸を含んで固く、ざらざらしているために、紙やすりのように板などを磨くのに使われていた。その用途から「...
京を歩く

寄稿136 もともとは五条大橋だった松原通/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀 現在の松原通は、その昔は五条通だった。五条通から松原通に変わったのは、豊臣秀吉が東山大仏殿を造営したとき、六条坊門小路(現五条通)の鴨川に橋がなかったため、天正18年(1590)五条大橋を六条坊門に移してしまっ...
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鳥の子色(とりのこいろ)/玉蜀黍色(とうもろこしいろ)

寄稿者:橋本繁美 鳥の子色(とりのこいろ) 鳥の卵の殻のような、赤みがかった淡い黄色のこと。鎌倉時代からみられる伝統色で、色名の「鳥の子」とは、鶏の雛ではなく、卵をさし、その殻の色に由来する。また、上質な和紙の原料である雁皮を漉いた厚手の紙...
京を歩く

寄稿135 文句ぶつぶつ、佛光寺/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 真宗佛光寺派本山佛光寺が現在地(下京区高倉通仏光寺下ル新開町)に移転して以来の通り名になったと聞く。ここは春になると赤い枝垂れ桜がみごとに咲くところで、常に静かな境内が心地いい。佛光寺の標語も何かと好感を呼び、話題になって...
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露草色(つゆくさいろ)/桔梗色(ききょういろ)

寄稿者:橋本繁美 露草色(つゆくさいろ) 夏の早朝に咲く露草の小さな花の青色。露草はツユクサ科の一年草で、日本各地に群生する。露草の花や葉の汁で布を摺染したことから、古名を「付草」「ツキクサ」といい、「着草」「月草」「鴨頭草」とも呼ばれる。...