寄稿記事-ことばの遊園地-

京の旬感

寄稿15 京の冬のたのしさ。

寄稿者:橋本繁美 三条大橋 寒い日ほど、しゃんと背をのばして、三条の大橋を渡る。比叡の山から吹きおろした川風は、思わず足を早めたいほど冷たいけれど、60歳を過ぎたら、このきびしさが好きになった。まあ、寒さとも仲良ういたしまひょ。 そんな晩に...
旧暦のある暮らし

二十四節気 雨水(うすい) 新暦2月19日頃

寄稿者:橋本繁美 「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」『暦便覧』より 空から降るものが雪から雨へと変わり、深く降り積もった雪も解けはじめる。その水分で枯れていた土が潤いを取り戻し、草木がよみがえりはじめる頃という意味。実際には、まだ...
京の旬感

寄稿14_1 「寒おすなあ。よお、お参りやした」

寄稿者:橋本繁美 一年の始まりに、心密かに願いをかける初詣。本来なら、大晦日から元旦にかけて、京都の神社やお寺では新年を祝う参拝者で賑わうはずだったが、ご存知のとおりコロナ禍で静寂そのものだった。というのもご縁あって、新春早々から「お稲荷さ...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿14_2 愛のバレンタインデー

寄稿者:橋本繁美 2月14日は、バレンタインデー。チョコレートの日である。いつの間にか、チョコレートに縁のない年齢になってしまったが、いつの時代もチョコレートやお菓子を贈ってイベントを楽しめばいいのではと思う。バレンタインデーは、聖ヴァレン...
京の旬感

寄稿13 底冷えの京の冬

寄稿者:橋本繁美 ブルッときたのは、寒さのせいだけかなぁ。こういう時のほうが、むしろ感じやすかったりするって言うものね。JR東海「そうだ 京都、 いこう。」1995東寺(教王護国寺)コピーライター太田恵美さんのコピーより 寒い日が続きますね...
旧暦のある暮らし

二十四節気 立春(りっしゅん) 新暦2月3日頃

寄稿者:橋本繁美 立春は二十四節気の最初のひとつで、この日から暦の上では春に。寒い冬のトンネルを抜けると、暖かい春がもうすぐそこに…。そんな春の始まりが立春です。とはいえ、二月を如月というように「衣を更に着重ねる」の如く、春というよりは極寒...
京の旬感

寄稿12 新年は、愛宕詣りから。

寄稿者:橋本繁美 前回は奄美大島の金作原原生林を紹介したので、今回は京都の愛宕山を紹介したい。というのは、今から十年ほど前までは、枡儀さんところの新年会は、愛宕山に登って、火伏せ・防火に霊験あらたかな愛宕神社にお詣りし、帰りは水尾の方面へ下...
奄美探訪記と大島紬

寄稿11 奄美探訪記と大島紬 8 別天地、金作原原生林

寄稿者:橋本繁美 名瀬の繁華街から車で30分も走っただろうか。今回は、奄美の別天地に連れて行ってもらえるということで楽しみだ。車は海とは反対の山の中に入っていく。奄美の山には見慣れた松や杉などは見当たらない。そこには、天然の亜熱帯広葉樹がこ...
旧暦のある暮らし

二十四節気 大寒(だいかん) 新暦1月20日頃

寄稿者:橋本繁美 大寒とは、一年でもっとも寒さが厳しい頃のこと。とはいえ、蕗の薹(ふきのとう)が雪の間から顔をのぞかせ、春が近いことを教えてくれます。そして、日がしだいに長くなり、再びめぐってくる春とともに、さまざまな生命の営みが繰りかえさ...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿10_s とんど(左義長)

寄稿者:橋本繁美 「おお寒む、おお寒む」「近所でとんど、したはるで」「あたりにいこうか」。そんな会話が聞かれたのは昔。松の内も今日までという1月15日の朝、以前は「とんど」がおこなわれていました。消防法の関係で、京都市中ではもう見かけなくな...