寄稿記事-ことばの遊園地-

京の旬感

寄稿27 田中一村展 奄美へとつづく道

寄稿者:橋本繁美 田中一村の絵が京都にやって来た。奄美でしか逢えないと思っていただけに、とてもうれしい。京都駅とつながる伊勢丹7階にある美術館「えき」KYOTO。鹿児島県奄美大島で独自の画風を追求した日本画家・田中一村の画業を振り返る「田中...
旧暦のある暮らし

二十四節気 小満(しょうまん) 新暦5月21日頃

寄稿者:橋本繁美 小満とは、いのちがしだいに満ちていく頃のこと。陽気がよくなり、草木などの生物が次第に成長して生い茂る時期という意味です。初夏の陽ざしを浴びて麦の穂が育ち、梅の実がなり、西日本では走り梅雨がみられ、農家では田植えの頃。天地に...
京の旬感

寄稿26_2 京都駅ビルで「京のくらし展・春」

寄稿者:橋本繁美 JR京都駅の2階にある展示スペースをご存知でしょうか。インフォメーションのお姉さんがいる向かい側です。なかなか電車の時間が気になり、2階の改札口を利用していても、気づかず素通りされているかもしれません。その場所で『伝統が息...
奄美探訪記と大島紬

寄稿26_1 朗報・祝世界自然遺産に登録へ

寄稿者:橋本繁美 5月5日、奄美地方と沖縄地方が「梅雨入りしたとみられる」と気象庁が発表した。長雨の季節の到来。ニュースによると、奄美地方は平年より7日はやく、昨年より12日はやい梅雨入りらしい。夏が似合う南の国ははやいな。梅雨が明けたら奄...
旧暦のある暮らし

二十四節気 立夏(りっか) 新暦5月5日頃

寄稿者:橋本繁美 立夏とは、しだいに夏めいてくる、ちょうど大型連休(ゴールデンウィーク)の頃。暦の上では夏のはじまり。この日から立秋の前日までが夏季。夏といっても本格的な夏はまだ先。さわやかな風、気持ちいい五月晴れの季節です。「山笑う」野山...
京の旬感

寄稿25 夏も近づく八十八夜・端午の節句「大将さん」

寄稿者:橋本繁美 夏も近づく八十八夜 京の宇治は、茶どころとして名高く、京都・建仁寺の開祖である栄西がわが国の茶祖とされています。♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは茶摘みじゃないか あかねだすきに菅の笠、おなじみの...
京の旬感

寄稿24 壬生大念佛狂言・京たけのこ

寄稿者:橋本繁美 壬生大念佛狂言炮烙割に登場する炮烙 壬生大念佛狂言(壬生寺 4月29日~5月5日) ガンデンデンと響く鉦と太鼓の音。ことばを発しないパフォーマンスとして、わが国でも珍しい狂言です。仏教パントマイムでたのしく授かる、み仏の教...
京の旬感

寄稿23 やすらい祭・おぼろ月

寄稿者:橋本繁美 やすらい祭(今宮神社) 京都の三大奇祭のひとつで、鎮花祭とも呼ばれ、今宮神社の摂社、疫神社の祭礼である。平安時代、花が散る頃に疫病が流行り、これを疫神の祟りと信じ、花の精を鎮め、無病息災を祈願したのが祭りの起りと伝える。(...
旧暦のある暮らし

二十四節気 穀雨(こくう) 新暦4月20日頃

寄稿者:橋本繁美 穀雨は字のごとく、春の雨はたくさんの穀物を潤す恵みの雨。それだけにこの時期には、穀物を育む雨を「瑞雨(ずいう)」、草木をうるおす雨を「甘雨(かんう)」と呼ぶ。また、春の長雨のことを「春霖(しゅんりん)」。菜の花が咲く頃に降...
京の旬感

寄稿22 十三まいり・花冷え

寄稿者:橋本繁美 京都では、干支を一巡した数え年13歳の春は「十三まいり」。「智恵まいり」「智恵貰い」ともいわれ、法輪寺(通称・嵐山の虚空蔵さん)に参拝し、健やかに成長したことを感謝し、13歳の厄難を払い、智恵と福徳を授かるように祈願します...