寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿16_2 光の春。春はハル -ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美光の春。2月は「光の春」。昼間の時間は冬至(12月22日)の後、少しずつ長くなってきたが、2月になるとどんなに寒くても、晴れた日の空の明るさに、人は春を感じると、気象予報官の倉嶋厚さんは『風の色・四季の色』(丸善)で語ってい...
京の旬感

寄稿16_1 梅の花。

寄稿者:橋本繁美東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて 春を忘るな(春な忘れそ)おなじみのこの歌は、菅原道真が無実の罪を着せられて太宰府へ左遷される前に、だいじにしていた梅の木を前にして詠んだ作品。現代語訳「春風が吹いたら、匂いを(京から...
男と着物 - 回想録 -

11 反物幅と買い物

投稿者:ウエダテツヤ​​​私が小売店で勤務した2001年頃、そのお店の取扱品目の関係もあって、幅の広い反物や角帯、男物の小​​物類などは周りであまり見かけなかった。勤務した店で稀にお客様から問い合わせがあると、注文品として店に取り寄せて対応...
旧暦のある暮らし

二十四節気 雨水(うすい) 新暦2月19日頃

寄稿者:橋本繁美「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」『暦便覧』より空から降るものが雪から雨へと変わり、深く降り積もった雪も解けはじめる。その水分で枯れていた土が潤いを取り戻し、草木がよみがえりはじめる頃という意味。実際には、まだ雪深...
京の旬感

寄稿15 京の冬のたのしさ。

寄稿者:橋本繁美三条大橋寒い日ほど、しゃんと背をのばして、三条の大橋を渡る。比叡の山から吹きおろした川風は、思わず足を早めたいほど冷たいけれど、60歳を過ぎたら、このきびしさが好きになった。まあ、寒さとも仲良ういたしまひょ。 そんな晩にはか...
男と着物 - 回想録 -

10 角帯の結び方

投稿者:ウエダテツヤ​枡屋儀兵衛との初対面まで投稿したので、少し話題を変え角帯の結び方を。こういう話題は何が正しいかという話に成りがちであるが、その判断はそれぞれにお任せしたい。ここで紹介する結び方や考えは様々な方との交流をベースに経験と考...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿14_2 愛のバレンタインデー

寄稿者:橋本繁美2月14日は、バレンタインデー。チョコレートの日である。いつの間にか、チョコレートに縁のない年齢になってしまったが、いつの時代もチョコレートやお菓子を贈ってイベントを楽しめばいいのではと思う。バレンタインデーは、聖ヴァレンテ...
京の旬感

寄稿14_1 「寒おすなあ。よお、お参りやした」

寄稿者:橋本繁美一年の始まりに、心密かに願いをかける初詣。本来なら、大晦日から元旦にかけて、京都の神社やお寺では新年を祝う参拝者で賑わうはずだったが、ご存知のとおりコロナ禍で静寂そのものだった。というのもご縁あって、新春早々から「お稲荷さん...
男と着物 - 回想録 -

9 枡屋儀兵衛との対面

投稿者:ウエダテツヤはじめて大島紬をちゃんと見た、凝視したのは実は以前勤めた小売店だった。小さな頃から枡儀には足を踏み入れていたが昔は胴裏屋だったし、大島紬を広く取り扱いメーカー業へ転身していった平成のはじめ、思春期の私は親に用事があって枡...
京の旬感

寄稿13 底冷えの京の冬

寄稿者:橋本繁美ブルッときたのは、寒さのせいだけかなぁ。こういう時のほうが、むしろ感じやすかったりするって言うものね。JR東海「そうだ 京都、 いこう。」1995東寺(教王護国寺)コピーライター太田恵美さんのコピーより寒い日が続きますね。暦...