旧暦のある暮らし 日本の七十二候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) 寄稿者:橋本繁美大暑 初候もっとも暑い期間とされる大暑のこの時期、花が終わると卵形の固い実がなるころをさす。一般でいう桐は4~5月の初めごろに、枝先に釣鐘型の薄紫色の花を咲かせる。古来、桐と青桐はよく混同されてきた。どちらも大きな葉を茂らせ... 2022.07.22 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 鷹乃学習(たかすなわちわざをまなぶ) 寄稿者:橋本繁美小暑 末候ことし生まれた鷹の子が、飛び方を学ぶ時期。巣のなかで何度も羽ばたきを繰り返し、近くの枝に飛んで移ったりして、やがて独り立ちし、羽ばたいていく。鷹は高く飛ぶから「高(たか)」、猛き鳥だから「たけ→たか」、速く飛ぶこと... 2022.07.15 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 蓮始開(はすはじめてひらく) 寄稿者:橋本繁美小暑 次候蓮の花が開き始めるころ。もともと蓮は、蓮の実が蜂の巣に似ていることから「はちす」と呼ばれ、それが変化して「はす」になったと聞く。泥のなかで育まれたとは思えないほど、美しく清らかな花を咲かす。まさに「泥より出でて泥に... 2022.07.11 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 温風至(あつかぜいたる) 寄稿者:橋本繁美小暑 初候あたたかい南風が吹くころ。温風と聞くと、どうしても暖房器具などの風を思い浮かべてしまうが、本来はあたたかい南風のことをさし、夏の季語にもなってある、その温風も、梅雨の時期にしたがって、呼び名が変わる。梅雨入りのころ... 2022.07.05 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 半夏生(はんげしょう) 寄稿者:橋本繁美夏至 末候半夏生は七十二候のなかの雑節の一つ。ここでいう「半夏生」は、サトイモ科の烏柄杓(からすびしゃく)のこと。細長い袋のような花は、小さな小さな柄杓のようで、鳥が使う柄杓ということからこの名がついたとか。この時期にドクダ... 2022.06.30 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 菖蒲華(あやめはなさく) 寄稿者:橋本繁美夏至 次候その名のとおり、菖蒲が咲くころ。ことわざに優れたもの同士をたとえる表現として「いずれ菖蒲か杜若(かきつばた)」がある。どちらも素晴らしくて選択に迷うことだが、菖蒲も杜若も比べられないほど美しく、花もよく似ている。菖... 2022.06.24 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 乃東枯(なつかれくさかるる) 寄稿者:橋本繁美夏至 初候「乃東(だいとう」とは「夏枯草(なつかれくさ・かこそう)」のこと。夏枯草は「靭草(うつぼぐさ)」の異称といわれる。むかし、武士が矢を入れるのに使った道具「靭」に似た花穂をつけるため靭草と呼ばれるようになったと聞く。... 2022.06.20 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 梅子黄(うめのみきばむ) 寄稿者:橋本繁美芒種 末候梅の実が熟して色づくころ。早春を告げる梅の花、『万葉集』では桜よりずっと多く詠まれている。それだけ日本人に愛されてきた花と言える。現在では食用としての実梅と、花を鑑賞するための花梅に分けられ、多くの品種があるそうだ... 2022.06.13 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる) 寄稿者:橋本繁美芒種 次候蛍が光り出すころ。朽草(くちくさ)とは蛍の異名をさす。最近、なかなか観ることが難しくなった蛍。短い命を燃やしながら舞い飛ぶ姿は、しばしば恋の思いを重ねて歌に詠まれてきた。恋に焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす... 2022.06.10 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 蟷螂生(かまきりしょうず) 寄稿者:橋本繁美芒種 初候細長い体に鎌のような独特の前脚、逆三角の頭。そんな蟷螂が出てくる時期。蟷螂が獲物を狙う動作は、後脚で体を支え、前脚を合わせて、まるで神に祈りを捧げているように見える動作はとてもユニーク。そんなところから、「おがみ虫... 2022.06.03 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-