京の旬感

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寄稿54 京の師走・「紬」がいちばん

寄稿者:橋本繁美 京の師走 11月25日、四条大橋の東詰めにある京都南座でおこなわれる年末恒例の顔見世興行を前に「まねき上げ」がおこなわれた。「まねき上げ」とは、年に一度の12月興行「顔見世興行」に出演する歌舞伎俳優の名前が書かれた「まねき...
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寄稿53 御寺泉涌寺に行く・天才の定義

寄稿者:橋本繁美 御寺泉涌寺に行く ことし最後の祝日となった23日、深まる秋、紅葉を楽しむ人に交じって東山・泉涌寺に出かけた。泉涌寺は東山三十六峰のひとつ、月輪山を背負うようにみごとな伽藍を見せる、皇室ゆかりの「御寺」。楊貴妃観音像が祀られ...
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寄稿52 「頭で見るな、カラダで知れ、その声を聴け」・滅茶苦茶と無茶苦茶

寄稿者:橋本繁美 頭で見るな、カラダで知れ、その声を聴け いま京都dddギャラリーで、アートディレクター「石岡瑛子・サバイブ展」が開かれている。といっても、グラフィックデザインや広告に興味ない人にはわかりにくいかも知れない。代表作を紹介する...
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寄稿51 京の秋景色・おまえの噺は、面白くねぇな。

寄稿者:橋本繁美 京の秋景色 深まる秋。街路樹も色づき、また葉を落としては冬支度。その分、冬の気配が日に日に濃くなってきた。京の紅葉の名所は数多いが、ライトアップも含め、多くの人が繰り出していると報道されている。思わず、コロナ禍は大丈夫かい...
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寄稿38 お盆

寄稿者:橋本繁美 お盆は亡くなったご先祖さまの御霊が帰ってくる日。京都では、8月の13日から始まり16日の五山の送り火に終る盂蘭盆(うらぼん)には、各家で先祖の霊を祀る報恩供養がおこなわれる。盆の入りの13日頃「迎え盆」といい、家の前に迎え...
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寄稿37 八朔(はっさく)

寄稿者:橋本繁美 八月は葉月。八朔は旧暦の「八月朔日(ついたち)」をいう。もとは農家が豊作を願う習わしとされ、秋に収穫される稲の実りを祈願するもので「たみの節句」といわれる。新穀(田の実)の豊作を祈る(頼む)収穫の前から祝いが主だったが、後...
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寄稿35 疫病退散を祈る「拝礼行列」

寄稿者:橋本繁美 7月17日午前9時、山鉾巡行に代わり、各山鉾町の代表者が榊を持って徒歩で巡行する「拝礼行列」がおこなわれた。綾傘鉾からは寺田理事長と梶居副理事長が務めた。2年連続の拝礼行列となったが、前祭(さきまつり)の23ある山鉾保存会...
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寄稿34 綾傘鉾と棒振り囃子

寄稿者:橋本繁美 この夏は2年ぶりに京のまちに山鉾が建った。すべての山鉾ではないが、四条通の長刀鉾をはじめ、綾小路には綾傘鉾など、駒形提灯とともに姿をあらわすと、京に夏が来たことを強く感じさせてくれる。14日から始まった宵山、夕方には地元放...
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寄稿33 八坂神社へ、祇園囃子を奉納。

寄稿者:橋本繁美 7月1日、吉符入りで祇園祭のはじまり。2日、綾傘鉾保存会を代表して上田会長が、2年ぶりの「くじ取り式」に。京都市役所の市議会議場で「傘鉾壱番」(前祭で7番目)を引き当てた。せっかくの傘鉾壱番なのに、山鉾巡行は中止。くじ取り...
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寄稿32_1 静かな祇園祭、はじまる。

寄稿者:橋本繁美 おかげさまで、先週の日曜日(6月27日)の綾傘鉾の厄除け・縁結びの粽入れは、無事に終えることができた。保存会や婦人会、青年部、佛教大学や華頂短大の学生を含め、総勢60名の協力で2,500本の粽を仕上げた。粽の授与は13日か...