京の旬感

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寄稿68  智恵を授かりに十三まいり・春の彼岸

寄稿者:橋本繁美 智恵を授かりに十三まいり 京都では、干支を一巡した数え年十三歳の春は「十三まいり」。「智恵まいり」「智恵貰い」ともいわれ、法輪寺【通称・嵐山の虚空蔵(こくうぞう)】さんに参拝し、健やかに成長したことを感謝し、十三歳の厄難を...
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寄稿67  文殊の知恵の発祥は京都⁈ ・デザインって?

寄稿者:橋本繁美 文殊の知恵の発祥は京都⁈ 先日、愛称「黒谷さん」で親しまれている金戒光明寺(京都市左京区黒谷)に行ってきた。まだ冬の寒さが抜け切らないなか、坂道を登ってお参りしてきた。ここに来ると思い出すのが、昔からよく使われることわざ「...
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寄稿66 ありがとう百貨店の大食堂 ・ 桃の節句

寄稿者:橋本繁美 ありがとう百貨店の大食堂 かつて、子どもにとって百貨店は夢の国だった。それは街にあり、エスカレーターに乗れて、おもちゃ売り場に行き、屋上の遊園地で乗り物に揺られ、お腹がすいたら大食堂で憧れの洋食、旗のついたお子様ランチ、ス...
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寄稿65  美女に囲まれて ・木芽月

寄稿者:橋本繁美 美女に囲まれて 寒い日が続いている。さすが2月を別名如月(きさらぎ)というだけあって、寒くてさらにキヌを着るという意味がわかるような気がする。語源はキヌサラ、衣更着と書いたそうだ。体の芯まで冷えるこの時期に、これでもか言う...
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寄稿63 麗子像の岸田劉生・ 恋風 ・光の春

寄稿者:橋本繁美 麗子像の岸田劉生 先日、岡崎にある京都国立近代美術館「岸田劉生と森村・松方コレクション」の内覧会に寄せてもらった。近代日本を代表する洋画家・岸田劉生の作品展に、知り合いの方の所蔵品「日本画掛軸・乙女椿」(岸田劉生)が展示さ...
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寄稿61 ベストを探せ・南天

寄稿者:橋本繁美 ベストを探せ 毎朝、起きるのがつらいこの寒さ。暦の上では大寒、寒さのピークに達しようとしている。といっても京都の寒さはこれからの2月がいちばん厳しい。ところで、チョッキ(古~)をご存知だろうか。現在では、チョッキといわずベ...
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寄稿60 東寺五重塔・大雪のためフライトできず

寄稿者:橋本繁美 東寺五重塔 京都のシンボルといえる東寺の五重塔。平安京を偲ばせる堂塔でもあり、その高さは約55メートル。京の木造建築物ではいちばん高いといわれる。北大路通辺りと洛南を比べると55メートルも高く、洛北の人たちは東寺の五重塔の...
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寄稿59 元気快晴の祈願・道を楽しむ

寄稿者:橋本繁美 元気快晴の祈願 年が明けた。初詣で各神社は昨年よりは多くの参拝者で賑わっていた。私は元旦の早朝に伏見稲荷大社に詣り、商売繁盛と家内安全を祈願した。京都ではありがたいことに正月三が日は晴天に恵まれた。とはいえ、一年で最も寒い...
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寄稿56 終い弘法、終い天神・冬の夜空

寄稿者:橋本繁美 終い弘法(しまいこうぼう)、終い天神(しまいてんじん) 京都の人なら、「弘法さん」(東寺)の縁日は21日と、「天神さん」(北野天満宮)の縁日は25日と知っている。弘法大師の月命日である毎月21日が「弘法さん」。菅原道真公の...
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寄稿55 事始め・「京都・嵐山花灯路」(はなとうろ)

寄稿者:橋本繁美 事始め(ことはじめ) 事始めは、江戸時代から京に伝わる古い習わしのひとつ。かつては旧暦12月13日、現在は新暦12月13日。煤払いをして正月を迎える準備を始めることから、正月起こしともいわれていた。昔はこの日に門松やお雑煮...