寄稿記事-ことばの遊園地-

旧暦のある暮らし

日本の七十二候 朔風葉払(きたかぜこのはをはらう)

寄稿者:橋本繁美 小雪 次候 冷たい北風が樹々の葉を払い落とすころ。朔風(さくふう)の朔は北という意味で、北風、木枯らしのこと。北風が木の葉を払うように落としていく時季。(新暦では、11月27日~12月1日ごろ)
京の旬感

寄稿53 御寺泉涌寺に行く・天才の定義

寄稿者:橋本繁美 御寺泉涌寺に行く ことし最後の祝日となった23日、深まる秋、紅葉を楽しむ人に交じって東山・泉涌寺に出かけた。泉涌寺は東山三十六峰のひとつ、月輪山を背負うようにみごとな伽藍を見せる、皇室ゆかりの「御寺」。楊貴妃観音像が祀られ...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 虹蔵不見(にじかくれてみえず)

寄稿者:橋本繁美 小雪 初候 雨の水滴をプリズムにしてできる虹。雨が雪に変わる小雪、つまり雨が少なくなるので虹が見えなくなるということ。(新暦では、11月22日~26日ごろ) 小春日和(こはるびより) 小春は旧暦10月の別称で、小六月(ころ...
京の旬感

寄稿52 「頭で見るな、カラダで知れ、その声を聴け」・滅茶苦茶と無茶苦茶

寄稿者:橋本繁美 頭で見るな、カラダで知れ、その声を聴け いま京都dddギャラリーで、アートディレクター「石岡瑛子・サバイブ展」が開かれている。といっても、グラフィックデザインや広告に興味ない人にはわかりにくいかも知れない。代表作を紹介する...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 金盞香(きんせんかさく)

寄稿者:橋本繁美 立冬・末候 清楚な香りを放つ水仙の花が咲くころ。金盞とは金色の盃のことで、中央の黄色い冠をいただく水仙の別名。水仙は早春に咲くことで知られているが、早咲きは11月から咲き始める。(新暦では、11月17日~21日ごろ)。ほの...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 地始凍(ちはじめてこおる)

寄稿者:橋本繁美 立冬・次候 寒さで大地が凍り始めるころ。夜は冷え込みがいっそう厳しくなり、朝には霜が降り、場所によっては霜柱が見られることも。日ごとに寒さが増し、季節は本格的な冬を迎える。(新暦では、11月12日~16日ごろ)
京の旬感

寄稿51 京の秋景色・おまえの噺は、面白くねぇな。

寄稿者:橋本繁美 京の秋景色 深まる秋。街路樹も色づき、また葉を落としては冬支度。その分、冬の気配が日に日に濃くなってきた。京の紅葉の名所は数多いが、ライトアップも含め、多くの人が繰り出していると報道されている。思わず、コロナ禍は大丈夫かい...
奄美探訪記と大島紬

寄稿50 奄美の島唄の特徴

寄稿者:橋本繁美 三線(さんしん)や指笛とともに唄われる島唄。その特徴は何といっても哀感漂う高音の裏声である。神谷裕司著『奄美、もっと知りたい』(南方新社)から引用させてもらうと、 ①歌詞の発生は、宗教と関係しており、裏声は奄美のシャーマン...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 山茶始開(つばきはじめてひらく)

寄稿者:橋本繁美 立冬・初候 やさしく冬を告げる花、山茶花(さざんか)が咲き始めるころ。「山茶(さんさ)」は椿の漢名で「つばき」と読み、「花」をつけた山茶花が変化したもの。(新暦では、11月7日~11日ごろ) 山茶花(さざんか) ♪かきねの...
旧暦のある暮らし

寄稿 旧暦のある暮らし 日本の七十二候

寄稿者:橋本繁美 豊かな季節の移ろい。 一年を約十五日おきに二十四の季節に分けた「二十四節気」。その時期を漢字二文字で言い表わしている。二十四節気をさらに初侯、次候、末候と三つに分けたのが「七十二候」。五日おきの季節感が、漢詩の一節のような...