男と着物 - 回想録 -

男と着物 - 回想録 -

14 片ばさみを目撃する

投稿者:ウエダテツヤ 片ばさみという結び方を目撃したのは確か2002年頃である。当時の上司(『片ばさみ上司』と呼ぶ)が展示会で着ているのを見て、なんだこの結び方は?と思った。 それまでは貝ノ口一辺倒であった。というかそれしか知らない。角帯の...
男と着物 - 回想録 -

13 着物屋だから着物を着た?

投稿者:ウエダテツヤ​ 2001~2006年、着物小売店で働かせてもらっていたが、その頃は着物屋の店員でスーツは珍しくなかった。今もスーツで接客される着物屋は一定数あるように思う。確かに洋服の方が動きやすかったり、お店の考えもあるのかもしれ...
男と着物 - 回想録 -

12 単衣で失敗

投稿者:ウエダテツヤ 2003年頃。小売店で働くある日、先輩が安くてよく分からないアンサンブルを見つけた。 アンサンブルは着物と羽織が同じ生地で仕立てる前は一つに繋がっていることが多い。反物よりはずっと長いが、疋物(二反分の長さ)ほどはなく...
男と着物 - 回想録 -

11 反物幅と買い物

投稿者:ウエダテツヤ ​​​私が小売店で勤務した2001年頃、そのお店の取扱品目の関係もあって、幅の広い反物や角帯、男物の小​​物類などは周りであまり見かけなかった。勤務した店で稀にお客様から問い合わせがあると、注文品として店に取り寄せて対...
男と着物 - 回想録 -

10 角帯の結び方

投稿者:ウエダテツヤ ​枡屋儀兵衛との初対面まで投稿したので、少し話題を変え角帯の結び方を。こういう話題は何が正しいかという話に成りがちであるが、その判断はそれぞれにお任せしたい。ここで紹介する結び方や考えは様々な方との交流をベースに経験と...
男と着物 - 回想録 -

9 枡屋儀兵衛との対面

投稿者:ウエダテツヤ はじめて大島紬をちゃんと見た、凝視したのは実は以前勤めた小売店だった。小さな頃から枡儀には足を踏み入れていたが昔は胴裏屋だったし、大島紬を広く取り扱いメーカー業へ転身していった平成のはじめ、思春期の私は親に用事があって...
男と着物 - 回想録 -

8 初めての絹と大島

投稿者:ウエダテツヤ 小売にいると様々な着物に触れる機会がある。その中でも比較的高い知名度、小売店なら知らない人はいないであろう紬が大島紬である。事実、私が勤めた小売店でも大島紬の売り出しを毎年行っていた。 私にとって初めての絹の着物が大島...
男と着物 - 回想録 -

7 初めて浴衣を買った話

投稿者:ウエダテツヤ 前回の投稿で結局初めての着物を着ずに浴衣ばかりを着ていた話に触れたが、その浴衣についてである。(前回記事:男の着物と私 6) 男の着物と私 5 でも記載したが当時勤務していた小売店の店長からある日「着物で接客しよう」と...
男と着物 - 回想録 -

6 ​初めての着物が特殊だった話

投稿者:ウエダテツヤ ​初めての着物は大島紬だったと言いたいところではあるが、実はそうではない。少しだけ特殊かもしれないその初めての(浴衣じゃない)着物についての話である。 それは就職先の小売店から支給されたウール?の着物であった。皆様の中...
男と着物 - 回想録 -

5  発想はまだ仕事着だったけれど

投稿者:ウエダテツヤ 前々回(男の着物と私 3 初めての角帯の話)入社研修で角帯を習ったものの、普段に着るという発想はなかった。 2001年。当時私の働く着物小売店では日頃スーツで接客が多かった。そしてスーツを格好良く着こなす当時34歳の店...